初心者におくる作曲方法のコツ!第25回 長いフレーズの曲を作ろう その15
こんにちは!
前回でめでたく長い曲ができあがりましたね。
今回は今まで出てきた大事なことを
一旦まとめておきましょう。
では参りますよ!
長いフレーズの曲作り 総括
せっかくですので
できた曲をもう1回聞いておきましょうか。
良い曲です!
メロディーを考える
メロディーをゼロから考えるというのは
なかなかハードルが高いですね。
それを当講座では
言葉のイントネーションを元にして
メロディーを作っていくということをしました。
魚釣りに行き たくさん釣り上げた
この文を元に以下のようにして
最終的に以下のようになりました。
最初の「ドソーラ」(さかーな)の部分。
もともと「ドミミ」(さかな)だった時よりも
パワーがありますよね。
離れた音に飛ぶとパワーを感じる
これ、大事です。
2小節目のコード
メロディーの「レ」を含む
Dmを最初は考えていましたが
同じサブドミナントの働きを持つFにしました。
働きが同じコードは互換性があるんでしたね。
3小節目、どのコードにするかいろいろと
トライアル&エラーをしました。
その過程で
コードに合わせてメロディーを変えるということもやっていいんですよ
とお話ししました。
コードとメロディー
行ったり来たりしながら
最適なものを探ってみてください。
曲の構成
長い曲を作るにあたって
曲の構成についても触れました。
(第13回)
Aメロ - Bメロ
という構成の場合
Aメロ = 導入
Bメロ = サビ(曲の最も盛り上がる箇所)
となります。
Aメロ - Bメロ - Cメロ
という構成の場合
Aメロ = 導入
Bメロ = つなぎ
Cメロ = サビ(曲の最も盛り上がる箇所)
という働きのことが多いですね。
今回の曲は
Aメロ - Bメロ - Cメロ
でした。
Bメロ
さて、この
Aメロ - Bメロ - Cメロの場合
Bメロは
起承転結の転
でした。
なんか違うのが出てきたぞ、展開したぞ
という印象を与える必要があります。
従いまして
ハ長調の場合は
BメロをC以外のコードから始るのが良いのでした。
なぜならCは最も中心のコードなので
「変わった」という印象よりは
「また始まっちゃった」となってしまうからです。
また、「つなぎ」ということで
メインの箇所ではないので
Aメロの半分の長さ
が基本でした。
このあたり、第18回を読み返してみてください。
第19回で触れたように
Bメロの働きは
似たようなことを繰り返しながら
徐々にテンションを上げ
サビに持っていく
ということでした。
そして
Bメロの最後はドミナントにしろ!
というのも法則でした。
(第20回)
なぜなら、サビはトニックから始めたい。
そして
トニックに最も向かいたい和音というのが
ドミナントだからでした。
それだけドミナントというのは
緊張感があるんですね。
言い方を変えれば
トニックに行きたくて仕方ない状態のまま
宙吊りになっているのがドミナントです。
メロディーで避ける音
第21回でお話しした
メロディーで使わないほうが良い音
というのは、とても大事です。
ハ長調の場合は
コードがC・Em・Amの時にメロディーにファ
コードがEm・G・Bdimの時にメロディーにド
でしたね。
これを更に一般的な公式にしたのが
nオクターブ+半音x1の音は避けろ!
ということでした。
和音に使われている音と
nオクターブ+半音x1の関係になってしまう音は
メロディーでは使わないほうが無難です。
C・Em・Amにはミが含まれているので
メロディーにファを使わないほうが良い。
Em・G・Bdimにはシが含まれているので
メロディーにドを使わないほうが良い。
これを回避するために
ときどき使われるコードが
sus4
でした。
これが
このように回避できるわけですね。
サビ
サビとは?
曲の最も盛り上がる部分、印象的な部分ですね。
盛り上げるための方法はいくつかありました。
それまでよりも高い音を使うこと
長い音を使うこと、もしくはそれまでより細かい音を使うこと
2番目、矛盾しているようですが
詳しくは第22回で触れていますので
読み返してみてください。
そして、高い音を使うというのにも
限度というものがあります。
歌の場合は1オクターブ半くらいの音域で
作るのがいいですね。
そして、繰り返し感というのも
テンションが上がるファクターでした。
今回の曲でもサビの部分は
似たことを繰り返している印象ですよね。
しかしながら、繰り返しはやりすぎてはいけません。
似たことを続けてやるのは3回まで
これ、大事です。
総括
というわけで
特に大事なことをまとめておきました。
でももっと大事なこともあります。
以上のあたりでやったことが特に大事です。
メロディーを進めてはコードを選び
逆にコードを決めてはメロディーを変える
様々な例をトライアル&エラーしましたよね。
ここいらの話は、上記のまとめのように
短い言葉ではまとめられませんが
どういう考え方で曲を作るかという
大きなヒントになると思います。
ぜひとももう1回読み返してみてください。
そして、ご自身の曲を
試しに作ってみてほしいと思います。
とはいえ
まだ私たちはハ長調しかあまり知りませんよね。
次回以降、短調、ハ長調以外の調、
変わったコード進行などなど
曲を作る幅を大きく広げるための記事を
お届けしていきますよ。
お楽しみに!
ではまた次回!
t.k
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