初心者におくる作曲方法のコツ!第19回 長いフレーズの曲を作ろう その9

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第19回 長いフレーズの曲を作ろう その9

こんにちは!

Bメロをやるやると言いながら

なかなか実際に
作り始められませんでしたが

お待たせしました。

今回はちゃんと着手しますよ!

張り切っていきましょう。

Bメロを実際に作る

Bメロを実際に作る

前回までの確認

これまでにできているのは以下です。

ex197

Aメロが終わりまして

次に来るBメロはサビへのつなぎとし

BメロをFから始める

というところまで決まりました。

Bメロでやらなければならないこと

Bメロでやりたいことは

曲を展開させてサビに持っていく

ということです。

最も汎用性のあるBメロを作ってみました。

BメロをFから始めることにしていますが
ここではGから始めた例を。

ex198

Bメロで必要なことは
ここに全てつまっています。

すなわち

似たようなことを繰り返しながら

徐々にテンションを上げ

サビに持っていく

これですね。

このBメロ
どの曲にも当てはめて使えますよ。

試しに以前
初心者におくる作曲方法のコツ!第10回 実際に曲を作ってみよう その3で作った曲

ex199

この短い曲に続けてみましょう。

ほらBメロになった。

伴奏は適当ですが。

ただ、あくまでこれは

「やらなきゃいけないことを、最も単純な形でやってみた」

というだけなので

もうちょっと音楽らしいものを
考えてみましょう。

Aメロをずらしてくっつける

さて、前回申し上げましたように

メロディーが思いつくなら
それにこしたことはないのですが

ここではAメロを利用して
Bメロにしていくことにします。

Bメロの位置に
Aメロのメロディーをくっつけて

コードをFにしたものが以下です。

さすがにもうフルコーラスを
いちいち聞くのは面倒なので

Aメロの後半からです。

ex200

まさに「Aメロをくっつけました」というだけですね。

まるまるAメロをくっつけるのでは
芸がないし

そもそも起承転結の「転」にならないので

ちょっとトリッキーにくっつけてみましょう。

半拍、前にずらしてくっつけてみました。

ex201

どうでしょうね。

メロディーがそもそもコードに合っておらず
メロディーラインもまだ変えていないので

違和感は拭えないところですが。

若干、違ったものがきたな
という印象になってきました。

ここでは拍をずらしていますが
たとえば後ろから逆回転してみるとか

なんでもいいです。

要は、Bメロを作っていく
「原型」が欲しいだけなので。

Aメロの時も

「さかなつりにいき たくさんつりあげた」

をあれやこれやして
ちゃんとメロディーになりました。

Bメロでもあれやこれやして
メロディーに仕立てていきます。

Bメロらしくしていく

ずらしたのでフレーズの最初の音が
前の小節のおしりに押し出されましたね。

フレーズは小節の頭から始まらなくても良いのです。

前の小節の終わり部分で助走して

いざ小節の頭でバンッと
強い音を持ってくるわけですね。

さて、Bメロ最初のコードは
Fにしましたので

コードに合わせてメロディーを変えます。

ex202

こんなふうにしてみました。

いかんいかん。

これはAメロの2行目を引きずりすぎです。

コードが同じFだからってこれはダメです。

ex203

今度はどうです?

わりといいですよね。

これでいっちゃっても構わないです。

試しにいってみましょうか。

やったことは同じです。

行くと気持ちのいいコードをみつけて
それに合わせてメロディーを組み直しました。

まずは音の上がり下がりを
忠実になぞってみました。

ex204

音符の形がBメロの左半分と右半分でよく似ています。

ちょっと音の上がり下がりを変えてみました。

ex205

いいですね!

こっちの方がいい曲に聞こえます。

ちょっと変えたことで変化感が出ました。

Bメロの可能性

と、ここで別のBメロの可能性も考えます。

上記のBメロは2小節で1つのコードでしたね。

もうちょっとコードが動くものも考えてみましょう。

上記の

ex206

これをもとに考えましょう。

Bメロの2小節目でコードを変えますが
これは先の例と同じくCにしましょうか。

Bメロの2小節目の頭に
メロディーの音がないので

ひとつくっつけます。

ex207

動きが出てきましたね。

ただ、メロディーがちょっとしっくりきてない気がします。

メロディーラインをちょっといじってみました。

ex208

よくなりました!

不思議なことに

このメロディーを先ほどの
「2小節で1つのコード」の形に当てはめると

ex209

あんまりよくないんですよね。

なんでかと問われても
こればっかりは理屈ではないのです。

試した結果

こっちの方が良かった悪かったという話で。

さて、それはさて置き
Bメロの続きを作ってみます。

ex210

どうでしょう。

なかなか悪くないですよね。

だんだんテンションを上げていくのが
Bメロの役割だと言いましたが

ちょっとテンションを落としました。

いいんです。

Bメロ全体でテンションが上がっていけば。

次に来るBメロの続きで
テンションを上げる心づもりでいれば。

さあ、ここまでで
2種類のBメロ候補ができました。

どっちの方が良いでしょうか?

次回までにじっくり考えることにしましょう。

そして、次回、Bメロが終わる予定です。

それではまた次回!

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Posted by t.k