初心者におくる楽譜の読み書き!第4回 拍子

2018年9月19日趣味, 作曲

初心者におくる楽譜の読み書き!第4回 拍子

こんにちは!

4回目の今回は、拍子についてのお話です。

これまではひとつひとつの音を見てきましたが
今回は複数の音をどう扱うかを考えます。

早速いってみましょう!

拍子

拍子

さて、拍子という言葉、よく耳にします。

「ふとした拍子に~」とか言いますよね。

日本語で拍子というと
「はずみ」とか「機会」を示すことが多いですが

音楽では

規則的な強い音と弱い音の繰り返し

を指します。

なんのこっちゃという感じですが、詳しく見ていきましょう。

2拍子・3拍子・4拍子

2拍子・3拍子・4拍子・・・という言い方を聞いたことがあるかもしれません。

先程、「強い音と弱い音の繰り返し」と言いました。

強い音は1拍目

まずこれを覚えましょう。

そして、次に強い音が出てくるまでに弱い音が何回続くかで
拍子が決まります。

2拍子

2拍子は、強い音と弱い音が1つおきに繰り返される拍子です。

こう。

ex058

強い音1つと弱い音1つの合計2つの音でひとかたまりになる
ということで、2拍子というのですね。

ワンツー・ワンツーというように
強い弱い・強い弱いの繰り返しです。

3拍子

もうあとは分かりますね。

合計3つの音でひとかたまりになれば3拍子です。

ex059

ワンツースリー・ワンツースリーと
強い弱い弱い・強い弱い弱いとなります。

4拍子

じゃあ4拍子は?

合計4つの音でひとかたまりになれば4拍子ですね。

こうなるのかな?

ex060

ワンツースリーフォー・ワンツースリーフォーという感じ。

これで間違いではないんですが

弱い音がただ3つ続くのも芸がないということで
3拍目を「やや強い」とすることに昔の偉い人が決めてしまいました。

ex061

図の「中強」が「やや強い」を示します。

これが4拍子ですね。

ワンツースリーフォー・ワンツースリーフォーです。

この他、6拍子というのもあるのですが
その説明は後回しにします。

楽譜での表し方

楽譜での表し方

さて、拍子とは何かがわかったところで
これを楽譜に書く方法を考えましょう。

まず、「この曲は◯拍子ですよ」と
楽譜を読む人に宣言してやる必要がありますね。

拍子記号

こんなものを見たことはありませんか?

ex62

ト音記号のすぐ右側、数字で縦に4を2つ書いてあります。

「4分の4拍子(よんぶんのよんびょうし)」と読みます。

上の4が拍子
下の4が4分音符
を表します。

4分音符を単位として4拍子にしなさいよ
ということなのです。

これを拍子記号といいます。

ということは、こうだったらどうでしょう?

ex063

「2分の4拍子」ですね。

2分音符を単位とした4拍子ということで、こうなります。

ex064

あとは簡単ですね。

4分音符3つでひとかたまりの3拍子は

ex065

「4分の3拍子」です。

4分音符2つでひとかたまりの2拍子は

ex066

「4分の2拍子」です。

基本的には

単位とする音符は4分音符

とすることが多いです。

「4分の◯拍子」ですね。

ただ、比較的よく使う拍子の中でひとつだけ例外があります。

さっき後回しにした6拍子です。

6拍子

6拍子は8分音符を単位に使うことがほとんどです。

つまり?

ex067

「8分の6拍子」ですね。

8分音符6つでひとかたまりになるのですが
「強い」のあとに5つ「弱い」が続くのではありません。

4拍子のときと同じように「やや強い」が出てきます。

ex068

ズンタッタ、ウンタッタっていうかんじですね。

「強 – 弱 – 弱 – やや強 – 弱 – 弱」となります。

小節

それにしても、これまで見てきた音符の図は非常にみづらいですよね。

ただずるーんと音符を横並びに書いてあるだけです。

先程出てきた4拍子の図
もう1度見てみましょう。

ex069

音符の上の「強」「弱」「中強」が無かったら
何拍子なのかわかりませんよね。

見やすくしてみましょう。

ex070

ひとかたまりの4分音符4つごとに縦線を入れてみました。

これだけでだいぶわかりやすいですね。

実際の楽譜も
このようにひとかたまりごとに縦線を入れます。

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そして、この縦線で区切られたひとつひとつを

小節

といいます。

最初の「ドレミファ」が含まれる小節は「1小節目」といい
この楽譜は「4小節からなっている」といいます。

ここでちょっと補足を。

4分の4拍子は慣習的に以下のように書くことがあります。

ex072

アルファベットの「C」ですね。

同様に、2分の2拍子も以下のように書くことがあります。

ex073

アルファベットの「C」に縦線をひいたものです。

数字を使ってもこちらを使っても、どっちでもいいです。

さあ、ようやく楽譜らしくなってきましたね。

今回はここまでです。

次回は記号の話をしますよ。

それでは!

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Posted by t.k