初心者におくる楽譜の読み書き!第3回 五線譜

趣味, 作曲

初心者におくる楽譜の読み書き!第3回 五線譜

こんにちは!

3回目の今回は、五線譜(ごせんふ)についてお話します。

今までは音符・休符の長さだけでしたが
これからは音の高さという要素が出てきますよ。

張り切って参りましょう!

五線

五線

前回もちょっと触れましたが
これが五線です。

ex042

5本の横線が平行に並んでいます。

この五線を用いた楽譜のことを五線譜というんですね。

五線のどこに音符を書くかで音の高さが決まります。

音の高さが必要ない打楽器なんかは五線を使いません。

実際に五線にドレミファソラシドと書いてみましょうか。

でもその前に、準備が必要です。

音部記号

音部記号

ト音記号

よく見かける楽譜って、五線の左端にこんなものが書いてませんか?

ex043

これ、ト音記号(とおんきごう)といいます。

手書きするときはこんな感じ。

ex044

実はアルファベットのGを図形化したものです。

こんな感じに作られたんじゃないですかね。

ex045

本当かどうかはわかりませんが。

なんでアルファベットのGなんでしょうか?

ここでひとつ大事な情報があります。

ドレミファソラシドってありますよね。

音の高さごとに名前がついてて
この音はド、あの音はソ、みたいなことです。

で、このドレミファソラシドってそもそもは
イタリア語です。

英語とかドイツ語ではアルファベットで表します。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

C・D・E・F・G・A・B(ドイツ語だとH)・C

Cがド、Gがソなんですね。
(ABCDEFGじゃないことに注意!)

つまり?

ト音記号が表しているのは「ソ」ということになります。

もう1回、ト音記号を見てみましょう。

ex046

ト音記号の真ん中に見えるところってどこですか?

下から2本目の線のあたりがト音記号の中心っぽく見えますよね。

この下から2本目をソと定めましょう
というのがト音記号の意味です。

ちなみに、ドレミファソラシドを日本語で言うと

ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ

になります。
(イロハニホヘトじゃないことに注意!)

ハがド、トがソです。

そう、だから「ト音記号」というのです。

ト音=ソ=G

なんですね。

というわけで、ト音記号が書いてある五線の場合
これがソです。

ex047

頭が黒塗りで棒が立っている
これは4分音符ですね。

ソが決まればあとは楽です。

線の上と、線と線の間に順番に音符を配置します。

こうなります。

ex048

五線からはみ出す音は加線といって
横に短い線を引き、その上に音符を書きます。

でも、ちょっとピアノの鍵盤をイメージしてみましょう。

ex049

こんなに長いですよね。

今ト音記号に書いたドレミファソラシドって
この鍵盤のどの部分でしょう?

この部分です。

ex050

ピアノの鍵盤は白い鍵盤(白鍵)と黒い鍵盤(黒鍵)がありますが
黒鍵が2つ並んでいるところと、3つ並んでいるところがありますね。

どの高さでも、黒鍵2つ並びのすぐ左側がドです。

だいたいピアノの真ん中らへんのドレミファソラシドですね。

この部分を拡大するとこうです。

ex051

はい、これでト音記号の五線はわかりましたね。

でもちょっと待て。

もっとずっと高い音とか、ずっと低い音はどうすればいいの?

ひとつの手段としてはこうですよね。

ex052

ありといえばありです。

特に高い音の方はそんなにはみ出してませんね。

高い音は、わりとこんな感じで
加線でどうにかなっちゃうことが多いです。

問題は低いほうだ。

これは見づらいですね。

ヘ音記号

低い音はト音記号ではなく、別の記号を使います。

ex053

あんまり見たことないですよね。

ヘ音記号(へおんきごう)といいます。

ドレミファソラシドを日本語で言うと

ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ

でした。

ヘ音というのはファにあたります。

英語だとドレミファソラシドは

C・D・E・F・G・A・B・C

でした。

これ、アルファベットのFを図形化したものなんです。

こんな感じですかね。

ex054

わかりませんけど。

手書きするときはこんなふうに。

ex055

で、このチョンチョンと点が2つあります。

この点で挟まれた

上から二番めの線をファと定めましょう

というのがヘ音記号です。

でもいったい、あの長い鍵盤のどこのファでしょう。

ここです。

ex056

さっきのト音記号に書いたドレミファソラシドの
ひとつ下のファですね。

楽譜で書いてみましょう。

ex057

このように

ト音記号の下側に加線を1本追加した音(=ド)が
ヘ音記号の上側に加線を1本追加した音(=ド)と等しくなります。

ヘ音記号の読み方で迷ったら
ドから下がって数えるとわかりやすいですね。

さて、このト音記号やヘ音記号のような
音の高さを規定するような記号を

音部記号

といいます。

覚えなくていいですけどね。

ト音記号とヘ音記号のドレミファソラシドがわかったところで
今回はここまでです。

次回は拍子の話をしますよ。

それでは!

The following two tabs change content below.

Posted by t.k