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初心者におくる作曲方法のコツ!第8回 実際に曲を作ってみよう その1

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第8回 実際に曲を作ってみよう その1

今回から実際に曲を作って参ります。

楽しみですね!!

その前に、ちょっとした豆知識を。

オクターブって何でしょう?

ドレミファソラシドの中で最も
キリのいい周波数を持つのは「ラ」でして

ピアノでいうところの「真ん中のラ」は
科学的に申しますと

440Hz

です。

あまりにキリがいいので
楽器の音程を調節する基準になっています。

この音程を調節することを
「調律」または「チューニング」といいます。

楽器ってのは音が狂いやすいですからね。

ちなみに「真ん中のド」は
130.81278265Hzという

ものすごい中途半端な周波数です。

この「ラ」の1オクターブ上の音の周波数は

880Hz

なんです。

ちょうど倍ですね。

じゃあ逆に
1オクターブ下の「ラ」は?

これがちょうど半分の

220Hz

なんです。

というわけで

オクターブとは周波数が倍の関係にある音

ということなんですね。

そして
このオクターブを12等分したもの

半音

なんです。

では今回の講義に入ってまいりますよ。

メロディーを作ってみよう

lets-make-melody

歌詞が先にある場合

メロディーを作る方法ってのは
人それぞれでして

一概には言えないのですが。

もしも歌詞が先にできているようでしたら
それに従ってみるのがいいと思います。

言葉っていうのは
そもそもリズムを持っていますからね。

わらべうたなんてまさに
言葉の持つリズムをいかしています。

「ずいずいずっころばし」とか

かくれんぼの掛け声である
「もーいーかい?」「もーいーよー」とか。

童謡で「さっちゃん」ってありますよね。

これ、歌詞を朗読するのと
歌のメロディーとで

じつによくリンクしてます。

といっても歌詞の持つリズムからだけでは
なかなか1曲は難しいですよね。

メロディー自体を作っていく
必要があります。

小さいカケラから曲を作る

まあ、いきなり壮大なバラードは
難しいですからね。

短い曲をまず作ってみましょう。

童謡の「めだかのがっこう」と
「チューリップ」を思い起こしてください。

「めだかのがっこう」はゆったりとした
横につながったメロディーですね。

一方で「チューリップ」は
短いフレーズが重なっています。

今回はチューリップの手法を使って
曲を作ってみますよ。

ドレミから始めよう

なんにもないところから
いきなり曲を作るのは難しいので

私が最初の3音だけ作って差し上げました!

ex078

まあ、ドレミと書いただけですがw

楽譜の下の段は
伴奏の和音を書いています。

でもドレミをなめちゃいけませんよ。

さっき触れた童謡の
「めだかのがっこう」も
「チューリップ」も

谷村新司さんの「昴」も
いきものがかりさんの「ありがとう」も

みんな始めの3つの音は「ドレミ」です。

さあ、これをどうしましょうか。

とりあえず繰り返してみますか。

ex079

ありそうな曲ですね。

というか、チューリップと一緒です。

このままではパクリになってしまいます。

次どうします?

もう1回繰り返してみようか。

ex080

どうです?

もうさすがにくどいですよね。

全く同じことの繰り返しは

2回が限界

これを一応のルールとしましょう。

3回目はちょっと違うことをやります。

8分音符・8分音符・8分音符・8分休符

というリズムと

1つずつ音が上がる

という設定は生かしましょう。

こんなのはどうでしょう。

ex081

1つ音を上げてみました。

メロディーが変わったので
コードも変わりました。

楽譜の下段の音符がFのところは
音符の間隔がすごく開いてますが

感覚の狭い普通の「ファラド」だと

音が低すぎて重苦しかったんで
分散させただけです。

「一番下の音がファで、ファ・ラ・ド全ての音を1回以上使う」

これがFがFであるための条件でしたんで
この開いた音でもFなんです。

ただ、開きすぎてて実際には
ピアノで弾けません。

すみません。

それはさておき。

コードのチョイス

どうしてこのFというコードを
私は選択したのでしょう。

最初の「ドレミ」は
「ド」に始まり「ミ」に終わりますね。

これに対して今回は
「レ」に始まり「ファ」で終わっています。

この「レミファ」という小さなフレーズの
到達点が「ファ」だということです。

そして

この到達点の音を含む和音を
当てはめると

基本的には伴奏になるんです。

ハ長調の場合
ファを含む和音はDm F Bdimの3つです。

どれを選んでもいいんです
和音の働きさえあっていれば。

今回はCから始まってまして
Cはトニックでありますから

どの和音に進むこともできます。

このあたりの話は当講座の

初心者におくる作曲方法のコツ!第6回 和音ってどんなもの?その3

初心者におくる作曲方法のコツ!第7回 和音ってどんなもの?その4

をご参照くだされ。

で、なんでFを
その3つの候補から選んだかといえば

好みの音だった

ということでした。

まだ出だしなんで明るくいきたい。

というわけで明るい響きのメジャーコード。

次はどうする?

さて、3回目を「レミファ」にすることで

繰り返しがくどい問題を回避しました。

次はどうする?

もう1回繰り返す?

聞いてみようか。

ex082

まあ、悪くはないんだけどもね。

以下のように
延々と続いちゃいそうですよね。

ex083

これだとまるで面白くないです。

ここいらで1回別のことを
入れないといけません。

まったく同じじゃなくても
似たことを3回やったら違うことをやろう

これもルールにしましょう。

ここまでの設定だった

8分音符・8分音符・8分音符・8分休符

1つずつ音が上がる

これではないことをやればいいんです。

ex084

簡単。

ソーと伸ばしただけ。

でもこれで
ちゃんと一区切りつくから不思議。

コードもメロディーに応じて
Cになりました。

そして

これで小さなフレーズから
もうちょっと大きなフレーズができました。

あるいは
こんなのでもいいかもしれません。

ex085

どっちがいいかはもうお好みで。

でもまだまだ序盤
盛り上がってませんね。

メロディーの動きとは?

メロディーラインというのはですね
以下の3つの動き方しかありません。

同じ音に進む

隣の音に進む

離れた音に進む

同じ音に進むっていうのは
動きがないわけですから

あんまり聞いても気持ちが動きません。

隣の音に進むのは

なだらかな動きゆえに
あんまりパワーがないんです。

歌いやすいですけどね。

離れた音に進むっていうのは
一番パワーを使います。

離れていれば離れているほど
パワーが必要です。

このパワーってのが
気持ちを動かしたりするわけです。

まだ離れた音に進んでないので
淡々とした感じになってるんですね。

でも序盤ですから。

まだたったの2小節。

このあとがんばって盛り上げましょう。

というわけで
引き続き次回も曲を作りながら

どういう考え方でやっていくのかを
見てまいりましょう。

ではまた次回!

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Posted by t.k