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初心者におくる作曲方法のコツ!第33回 四和音とは? その3

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第33回 四和音とは? その3

こんにちは!

今回も引き続き

4つの音からなる和音

についてお話ししますよ。

今回はメロディー作りについて考えましょう。

参りますよ!

四和音をメロディー作りに活かす

四和音をメロディー作りに活かす

四和音についてもう一回おさらい

四和音ってなんですか?

7番目の音を足したものでしたね。

ex374

音をリッチにしたものがこちら。

ex375

和音によって足されるのは

メジャーセブンスだったり
マイナーセブンスだったりしましたね。

また、たとえばCmaj7の際に
メロディーに「ド」がくると

第21回でお話しした

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)は避けろ!

のルールを破ることになるので

そういうときは代わりに
6番目の音を足した

ex376

C6を使うことで回避するのでした。

そしてもうひとつ。

四和音の響きが使いづらいような曲でも

ドミナントで四和音を使う

のは比較的やりやすい
ということもお話ししました。

ここまで、四和音についてのおさらいでした。

毎回「7番目の音」と表記するのも
めんどうなので

以後、メジャーセブンス・マイナーセブンス含めて

セブンス

と表記することにします。
(英語の「7th」ですね)

メジャーとかマイナーは
必要があれば表記しますが

単にセブンスと言ったら

そのコードの7番目の音だな

と思うようにしてください。

四和音を使ってメロディーを考える

さて、「C」というコードは

一番低い音が「ド」で
「ド・ミ・ソ」それぞれを1回ずつ使った和音

であって、「Cmaj7」だったら

一番低い音が「ド」で
「ド・ミ・ソ・シ」それぞれを1回ずつ使った和音

ということができますね。
(maj7はメロディーとコードが半音を形成しないように気をつけて下さい)

では、最初に立ち返って「和音」ってなんでしたっけ?

複数の音が同時になっている状態

ですよね。

第11回あたりで作って
前回登場させたこの曲。

ex377

これ、左手の伴奏を分解してみます。

ex378

どうです?

最初の音は下から順に

ド・ミ・ソ・ド
(最後のドはメロディーのド)

次は同様に

ド・ミ・ソ・レ
(レはメロディーのレ)

というふうに
メロディーも和音の一部に聞こえますね。

そう。

メロディーも和音の一部なんです。

伴奏部分は、いかにも伴奏だよ
という形をしているので

この事実、案外忘れられがちです。

ということは?

セブンスの音をメロディーにしてやれば
半音を形成するリスクはなくなりますね。

こんなのをつくってみました。

[例1]

ex379

メロディーの最初の音、シです。

このシと伴奏のドミソでCmaj7となるわけです。

でも伴奏にはmaj7のシが入っていないので
メロディーの次の音「ド」とぶつからずにすむんですね。

多少わざとらしいですが

次のFmaj7もメロディーの音に
Maj7の「ミ」を出してみました。

さらに次のG7。

こちらもメロディーにセブンスのファを出してます。

最後のCmaj7だけは
メロディーが普通に「ミ」なので

伴奏を四和音としました。

どうです?

メロディーもなんだかオシャレに聞こえますよね。

メロディーの最初の部分を
セブンスにしてみましたが

これは最初じゃなくてもいいですね。

三和音の音のいずれかから始めて
セブンスでちょっとのばしてみたり。

[例2]

ex380

はい、どうでしょう。

1小節目と2小節目、伴奏は三和音だけですね。

でもメロディーにセブンスの音が出てきているので
ちゃんと四和音のこじゃれた感じに聞こえます。

1小節目は「レシー」の「シ」
2小節目は「レドー」の「ド」ですね。

3小節目のG7
これは伴奏も四和音にしました。

なんとなく響きがそっちの方が良かったからで
特に意味はありません。

最後のCmaj7

伴奏の4回の和音のうち
3番目にだけmaj7のセブンスを足しました。

全部にセブンスが入ると邪魔くさかったんですよね。

でもまったくないのも四和音の感じがなさすぎて。

伴奏の一番高い音が「ソーソーシーソー」と聞こえて
ちょっと第2のメロディーっぽくていいじゃないですか。

四和音を使ったメロディーの注意点

ここまでお聞きになってわかると思いますが
四和音を使った曲というのは

ジャズっぽい
洋楽っぽい
夜っぽい

というような印象がありますね。

当然、そういう雰囲気がほしくないときは
使わないほうが無難です。

上記の例のように
目立つ位置じゃなくて

音が経過する過程に
ちょっと放り込むくらいでとどめましょう。

また

セブンスの音は三和音でも使われる他の音に比べて不安定

という側面があります。

Cmaj7でメロディーが「シー」と鳴っていたら
「はやくドーに行きたいなー」という気を起こさせます。

ドミナントの和音の働きに似たものがありますね。

あまりにセブンスを多用しすぎた曲を作ると
不快感をもたらす可能性がありますので

なにごとも適度適量です。

次回はさらに使って良い音が増えていきます。

お楽しみに!

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Posted by t.k