初心者におくる作曲方法のコツ!第32回 四和音とは? その2

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第32回 四和音とは? その2

こんにちは!

前回から

4つの音からなる和音

についてお話ししています。

今回も引き続き
この四和音についてやっていきますよ。

では参りましょう!

四和音を使ってみる

四和音を使ってみる

四和音についておさらい

さて、四和音とは7番目の音を足したものでしたね。

和音によってメジャーセブンスが足されたり
マイナーセブンスが足されたりしたのでした。

ex363

音をリッチにしたものがこちら。

ex364

前回触れたシをルートとする四和音

Bm7(b5)

これ、読み方を書いていませんでしたね。

ビーマイナーセブン・フラットファイブ

もしくは

ビーマイナーセブン・フラットフィフス

と読みます。

また、メジャーセブンスの記号

Maj7

は、

maj7

と、小文字でも構いません。

おさらいと補足でした。

四和音の注意

「C」というコードは

一番低い音が「ド」で
「ド・ミ・ソ」それぞれを1回ずつ使ったもの

ということができましたね。

これは四和音でも一緒です。

「Cmaj7」だったら

一番低い音が「ド」で
「ド・ミ・ソ・シ」それぞれを1回ずつ使ったもの

ということができます。

でもここで注意が必要です。

こんな和音はどうでしょう?

ex365

上記の定義には当てはまっていますよね。

でも、第21回でお話しした

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)は避けろ!

というルールは破ってしまっています。

シとドで半音を形成してしまっていますよね。

これはNGです。

メジャーセブンスコードの場合
このミスが起こりがちです。

メジャーセブンスコードなのに

メロディーにルート音がきた場合に
このミスが起こります。

そういうときはですね
潔く三和音にしましょう。

もしくは、次の方法で回避できます。

6番目の音を使う

以前、第10回あたりで作った曲の冒頭です。

ex366

これの伴奏を四和音にしてみましょう。

ex367

やっぱり、メロディーに「ド」がでてくる
最初のあたりは耳に痛い音ですよね。

これを回避するのに使うコードがあります。

6番目の音を代わりに使うのです。

ex368

読み方は「シー・シックス」

本当は6th(6番目)なので
「シックスス」なんですけどね。

ともかく、これで伴奏したものがこちら。

ex369

耳に痛い感じはなくなりましたね。

コードがCmaj7の時は

メロディーに「ド」がどうしても
出てきがちですのでね。

Fmaj7の時も
メロディーに「ファ」が出てきがちです。

シックスを使うか
三和音を使って切り抜けましょう。

ドミナントで使う

さて。

基本的にはこじゃれた音になる四和音。

前回も書きましたが
ちょっとジャズっぽく聞こえます。

どちらかというと夜の雰囲気ですね。

そういう雰囲気がほしくないときは
もちろん使う必要はありません。

ただ、そういう雰囲気でなくても
四和音を使うといい効果がある場合があります。

それは

ドミナントで四和音を使う

ということなんです。

ex370

はい、起立・気をつけ・礼ですね。

これの真ん中の和音Gを四和音のG7にします。

ex371

いかがです?

より「すっきりしたい欲求」みたいなのが
強まった気がしませんか?

宙ぶらりん感が増したような。

早くCに行きたい気になります。

クラシックとか童謡のような

夜の香りがしない曲でも
ドミナントだけは四和音のことも多いです。

それは、よりドミナント感が増すからなんですね。

覚える必要はありませんが
ちょっとだけご説明を。

このG7というコードの含まれる音は?

ソ・シ・レ・ファ

ですね。

これに含まれる
ファの関係を見てみましょう。

ex372

シとファは面白いことに

どちらが上でも下でも
半音x6の間隔になります。

そして、今更ですが

半音x2

のことを

全音

といいます。

この、シとファの間隔をもつ2つの音を

三全音

といいます。

全音3つ分離れているということですね。

で表現すると増4度もしくは減5度

セブンス(メジャーセブンスではなくマイナーセブンスですよ!)のメジャーコードには
必ずこの三全音が含まれます。

たとえばA7というコードなら
ド#とソの感覚が三全音です。

この三全音、実に気持ちが悪い間隔なんですよ。

ファとシだけの和音を聞いてみましょう。

ex373

明るいとも暗いとも言えず
完全5度のようにスッキリしているわけでもない。

あと半音、間隔が狭いか広いかすれば
完全4度か完全5度になれるのに!っていう

ものすごくフラストレーションのある音なんですね。

これがドミナント感を増しているわけです。

メジャーコードのセブンスっていうのは
ドミナントでしか出てこないですからね。
(ほかのメジャーコードは「メジャーセブンス」です。)

ぜひドミナントではセブンスを使ってみてください。

さて、次回ももうちょっとだけこの話が続きます。

次回はメロディー作りに活かすコツをお話ししますよ。

また次回!

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Posted by t.k