初心者におくる作曲方法のコツ!第31回 四和音とは? その1

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第31回 四和音とは? その1

こんにちは!

前回から「脱・初級」ということで
話をしていますが

今回は

4つの音からなる和音

についてお話ししますよ。

これまでより音が増えましたね!

はりきって参りましょう!

四和音とは?

四和音とは?

三和音についておさらい

これまでは3つの音からなる
和音を使っていましたね。

ハ長調だったら使っていい和音は以下でした。

ex353

ひとつおきに3つの音を和音にしたものですね。

ちょっと音をリッチにしたものがこちら。

ex354

たとえば「C」だったら

一番低い音が「ド」で

なおかつ「ドミソ」のすべてを
1回以上使った和音でしたね。

3つの音からなる和音ということで

これを

三和音

といいます。

この単語を出すのは初めてですね。

もうひとつ音を加えよう

さて、一番下の音を

根音(こんおん)

といいます。

英語だとルートといいます。

混ぜてルート音なんていったりもしますね。

Cというコードのルートは「ド」ですね。

根音から音階を順に上がっていったときに

根音と3番目・5番目の音を
同時に鳴らしたもの

これまで扱ってきた和音でした。

つまり、ルートから数えて
3度5度の音を一緒に鳴らすわけです。

これが

メジャーコードなら長3度と完全5度

マイナーコードなら短3度と完全5度

ディミニッシュなら短3度と減5度

という組み合わせになりますね。

前回やった「度」の復習も兼ねましたよ。

ここにもうひとつ音を足そうというわけです。

1番目(ルート)・3番目・5番目ときたら次は・・?

そう、7番目です。

コードによって
長7度か短7度かは異なりますが

とにもかくにも7番目です。

7番目の音を足そう

ex355

音をリッチにしたものがこちら。

ex356

どうですか?

ちょっとこじゃれた感じに聞こえますね。

コードネームがいろいろと変わりました。

メジャーセブンス

CFMaj7と付きましたね。

これはメジャーセブンスと読みます。

英語表記すれば「Major 7th」です。

長7度の音をくっつけましたよ
という意味です。

マイナーセブンス

DmEmGAmには単純に7と付きました。

これ、マイナーセブンスのことなんです。

英語表記すれば「minor 7th」です。

短7度の音をくっつけましたよ
という意味です。

ですが

このマイナーセブンスの方は単純に

セブンス

と読みます。

コードネームの時はCmみたいに
マイナーコードの方にmと記していたのに

セブンスに関しては

マイナーセブンスの方に
なんにも記さないで

メジャーコードの方にMajって記すんですね。

不思議です。

これはですね

単純に

セブンスの方がメジャーセブンスより出番が多い

からなんです。

Bは・・・

三和音のときは

「シ」をルートとした和音は

Bdim

でした。

なんで「Bdim7」と書かないで
変な書き方になっているのでしょう?

実は「Bdim7」というコードもあります。

ex357

はい、これがBdim7です。

そもそもこのディミニッシュコードというのは
短3度と短3度を組み合わせたものでした。

シとレ、レとファは
それぞれ短3度ずつ離れていますね。

この上に
さらに短3度離れた音を足したものを

ディミニッシュ・セブンス

と呼ぶことにどこかの誰かがしちゃったのです。

ラbはセブンスじゃないんですけどね。

ルートのシから数えたら6度なんですけど
とにもかくにもそう呼ぶことにしちゃったのです。

でもそうすると、先に出てきた

シ・レ・ファ・ラ

からできるコードの呼び方に困っちゃいます。

そこで

Bm7(b5)

なんていう妙な書き方になりました。

Bm7の

5度の音を半音下げた(フラットした)ものですよ

という説明がかった書き方です。

Bm7というのは

シ・レ・ファ#・ラ

からなるコードですね。

シをルートとして

短3度・完全5度・短7度

を同時に鳴らしたものです。

この完全5度の音を半音下げて
減5度にしたらできる和音と同じものですよ

という、なんとも面倒な表記です。

ex358

短調の四和音

長調と同じように短調も見てみましょう。

ハ短調の四和音です。

ex359

リッチな音にしたもの。

ex360

短調に特有の話はあまりありませんので
短調についてはこれで終わり。

何のための四和音?

さて、長調・短調で使って良い
四和音の種類はわかりました。

一体、なんのためにあるのか、ということですよね。

まずは

響きを豊かにするため

と言えます。

たとえばこんな短いフレーズがあったとします。

ex361

これの伴奏を四和音にしました。

ex362

どうですか?

ちょっと大人っぽい響きになった気がしませんか?

ジャズっぽいというか夜っぽいというか。

洋楽っぽい曲を作りたいときなんかに
この四和音は役立ちそうですね。

もうちょっと四和音の働きについて
お話ししたいので

次回も引き続き四和音についてです。

ではまた次回!

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Posted by t.k