初心者におくる作曲方法のコツ!第30回 「度」の話

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第30回 「度」の話

こんにちは!

今回は「度」についての話です。

話が煩雑になるので
これまで避けてきたんですが

ここからは「脱・初級」ということで

この話をしないわけにはいきません。

この「度」を知っていると

音楽について話すときに
共通言語としてとても役立ちます。

そんなに難しくないですから大丈夫です。

さあ、参りましょう!

「度」について

「度」について

「度」とはなにか

さて、「度」とはなんでしょう?

答えは

音と音がどのくらい離れているかを表したもの

です。

今までは半音を単位として

「半音いくつぶん離れてる」
なんて言ってきました。

それを別の言い方でいうのが「度」です。

同じ音同士だと「1度」

1オクターブ違うと「8度」離れている
と言うのです。

あれ?

でも1オクターブの中には
半音が12個ありますよね。

どうするの?

2度・3度

2度

「2度」を見てみましょう。

ex334

はい、これが2度です。

2度のなかでも「長2度」といいます。

なんだ、「長」って。

「長」があれば「短」もありまして
こちらが「短2度」になります。

ex335

半音1つ分離れているのが「短2度」
半音2つ分離れているのが「長2度」

と、なるんですね。

ややこしい。

半音x2離れていれば
とにかく長2度なので

以下のも長2度です。

ex336

3度

同様に、3度も見てみましょう。

こちらが長3度です。

ex337

半音x4離れています。

こちらが短3度です。

ex338

半音x3離れています。

さてここで

ハ長調、ハ短調を思い出してみましょう。

ハ長調

ex339

ハ短調

ex340

つまり

長3度とは長音階の1番目と3番目の音
の間隔ということですね。

ハ長調の場合はドとミです。

同様に

短3度とは短音階の1番目と3番目の音
の間隔ということになります。

2度についても考えてみますと

長2度とは長音階の1番目と2番目の音
の間隔ということです。

ただ、短2度は短調とは関係ないんですよね。

これ

半音=短2度

として刷り込んでしまいましょう。

4度・5度

4度

4度を見てみましょう。

ex341

これ、長調でも短調でも

1番目と4番目の音
ということで一緒ですよね。

半音x5の間隔です。

ということで

4度に関しては「長」も「短」もありません。

完全4度といいます。

単に4度と呼ぶことも多いです。

でも「長」も「短」もないなら
以下の間隔はどうやって呼ぶのでしょう?

半音x6の間隔です。

ex342

これはですね

完全な音から間隔が増えちゃったということで

増4度

といいます。

5度

5度も同様です。

半音x7の間隔です。

5度に関しても「長」も「短」もありません。

ex343

完全5度といいます。

これも単に5度と呼ぶことも多いです。

4度と同様に、以下の半音x8は

ex344

増5度といいます。

じゃあ、こちらは?

ex345

あれ?

これ、聞き覚えがありますね。

増4度と同じ音です。

「ファ#」と「ソb」は同じ音なんですね。

異名同音です。

「ド」と「ソを半音下げたもの」との間隔を

減5度といいます。

増4度=減5度となるわけです。

6度・7度

6度

6度の考え方は3度と一緒です。

ex346

長調の1番目と6番目の間隔ですね。

長6度です。

半音x9です。

短6度はこちら。

ex347

半音x8です。

おや?これも・・・

増5度と異名同音ですね!

7度

最後、7度です。

これも3度・6度と考え方は一緒です。

ex348

長調の1番目と7番目の間隔です。

長7度ですよ。

半音x11です。

短7度は以下です。

ex349

半音x10ですね。

はい。

というわけで

音の間隔を表す

「度」

というものを見てきました。

難しいですかね。

ぱっと、次の音の間隔は何度ですか?
と聞かれたら・・

ex350

下に位置している音から始まる長調・短調を考えます。

下にある音はファですから
ファから始まる

ヘ長調

ex351

ヘ短調

ex352

これで見ると

上に位置している「レ」の音は
長調の6番目の音ということになります。

したがって

この間隔は長6度というわけです。

というわけで、今回はここまでです。

ちょっと複雑でしたね。

また次回!

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Posted by t.k