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初心者におくる作曲方法のコツ!第2回 ドレミファソラシドってなんだ?

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第2回 ドレミファソラシドってなんだ?

第2回の今回からは、前回で予告したとおり
音楽のひらがなについてお話ししますね。

誰もがご存じドレミファソラシド

でも、そもそもこれって何でしょう?

ドレミファソラシドとは?

ドレミファソラシドとは?

ドレミファソラシドを定義してみよう

ドレミファソラシドを言葉で説明しますと

ハ長調の音階を階名で記したもの

となります。

訳わかりませんね。

これから説明していきますが
覚える必要はまったくありません。

ただ

「ああ、こういうことなのね」

ざっくり読んで頂ければ十分です。

「階名」と「音階」

階名とは音の名前のことです。

この音を「ド」と呼ぶことにしよう
こっちの音は「レ」と呼ぶことにしよう

と、昔誰かが決めたっていうだけのことです。

音階とは音を順に並べたものです。

ドレミファソラシドを
楽譜で記すとこうなります。

ex002

音符が階段みたいでしょ。

だから「音階」。

わかりやすいですね。

ハ長調ってなんだろう?

ハ長調。

読み方は「はちょうちょう」です。

この言葉自体は
耳にしたことがある方も多いと思います。

ハ長調というのは

「ハ」と「長」と「調」を
組み合わせた言葉
なんです。

だから分かりづらいんですね。

「調」とは?

最後の調はカンタンで、
調子のことです。

下手な歌のことを
「調子外れの歌」なんていいますよね。

あるいは、単純に歌のことも
「調べ(しらべ)」っていったりしますよね。

「素敵な調べにのせて」なんて
朗読会のチラシにあったりします。

「ハ」とは?

というのは
日本語でドを表したものなんです。

ドレミファソラシドを外来語じゃなく
日本語で表記しようじゃないか!

と明治時代の人が思ったんですね。

それで無理やり日本語の「いろは歌」を
音にあてはめたんです。

つまりは日本語で表記した音階ですね。

でも、ドレミファソラシドを
「いろはにほへと」ではなく

は に ほ へ と い ろ は

というふうに、なんでだか
中途半端な形で

あてはめてしまったんですよ。

これが「ハ」の正体です。

「ハ」の音を基準にした曲ですよ
ということを表しているんですね。

ちなみに、英語表記の音階もありまして
「ドレミファソラシド」の順に

C D E F G A B C

というふうに、アルファベットで
表記します。

こちらも、Aからじゃなくて

Cからっていう中途半端な
あてはめ方なんですよね。

「長」とは?

最後に残った

これが何を表すのかをお話しする前に
ちょっと鍵盤を見てみましょうか。

ex003

白い鍵盤と黒い鍵盤が並んでいますね。

鍵盤の画像を見ると

白い鍵盤(白鍵といいます)同士で
並んでいるところと

白鍵と白鍵の間に
黒い鍵盤(黒鍵)が入っているところが

ありますよね。

でもこれ、黒鍵が「入り込んでいる」
というわけではなくて

白鍵と黒鍵は
対等なパートナー
なんです。

白鍵の方が大きいのは
演奏しやすいっていうだけの理由です。

ex004

鍵盤の赤で囲った部分だけ見ると
白鍵と黒鍵が交互に

ときには白鍵同士で
隣り合って見えますね。

これを使って考えましょう。

黒鍵が間に入っている場合は

白鍵 – 黒鍵 – 白鍵の順で隣り合っていると
考えてください。

白鍵と黒鍵の組み合わせでも
白鍵同士の組み合わせでも

とにもかくにも

隣の鍵盤同士の「音の高さの違い」

半音

と呼びます。

どうして
「1音」とか「全音」という

呼び方じゃないんだと
思われるかもしれませんけれども

「半音」としておいた方が
いろいろと都合が良いのです。

「半」という文字に惑わされずに
cmとかkgみたいな

単位のひとつだと思ってください。

半音ずつたどってみると
以下の図のようになります。

ex005

例えばドとレの間隔は

ド(白) → 黒 → レ(白)

と、隣同士を2つ経ていますよね。

つまり、ドとレの間隔は

「半音x2」

ということになります。

じゃあ、ミとファは?

というと

ミ(白) → ファ(白)

というお隣同士です。

つまり、ミとファの間隔は

「半音x1」

ということになるわけです。

このやり方でドレミファソラシドを
分析してみましょう。

ド(白) → 黒 → レ(白) → 黒

→ ミ(白) → ファ(白) → 黒

→ ソ(白) → 黒 → ラ(白)

→ 黒 → シ(白) → ド(白)

ex006

間に黒鍵を挟むところは
半音x2で

白鍵同士が隣りあっているところは
半音x1ですね。

この間隔を順番に記してみますと

x2 x2 x1 x2 x2 x2 x1

となりますね。

これが「長」なんであります!!!

・・・といわれても困りますよね。

分かりづら過ぎます。

要はですね。

昔の人がふと

ドレミファソラシド~と
鼻歌で歌ったら気持ちよかったんですよ。

気持ちよくて楽しくなったんですね。

で、それを分析してみたら
上記の音の間隔で並んでたんですよ。

でもって、ためしにドではない音から
同じ音の間隔で歌ってみたらば

ex007-1
ex007-2

音が高くなって歌いづらいけど
同じように気持ちよかったんです。

じゃあ、もうこの音の間隔の並びを
ルールにしちゃおうぜ!

っていう後付けのルールなんですよ。

なので

なんでこの並びになったのかは
明確な理由はないのです。

基本的に音楽のルールは
全て後付けです。

とにもかくにも
低い方から

2 2 1 2 2 2 1

の間隔で音を並べろ!というわけです。

ただ、いくら「ドレミファソラシド~」
とだけ歌ってても

飽きてきますし面白くないですよね。

で、この8つの音だけをいろいろと
組み合わせて別のものにしてみたら

気持ちいい曲ができやすいなーということが
なんとなく分かってきたのです。

じゃあ、この8つの音だけを
基本的には使うルールにしようと。

ということで
現時点で「長」の定義付けは

気持ちいい、楽しい曲を作るのに
使っていい音8つを決めました!

ということになりますかね。

でもって、この「長」のルールで
作られた曲のことを

長調

と呼ぶわけです。

長のルールで作られた調べ
というわけですな。

再度「ドレミファソラシド」を
冒頭とは別の言い方で定義しますと

ハ長調の曲で、使ってもいい音を
低い方から並べたもの

ということができますね。

「長」のルールである

2 2 1 2 2 2 1の間隔で

「ハ」(=ド)の音から順に並べたもの
というわけです。

「長」があるなら「短」もある?

でも、またある時
別の人が口ずさんだら

なんだか悲しい感じの鼻歌が
出てきてしまったことがあったんですね。

でもって、それを同じように
分析してみたら

悲しい気持ちの鼻歌は
みんな同じような音の間隔だったんですよ。

じゃあ、この悲しい間隔も
ルールにしちまおうぜ!

っていうのが、「長」に対して

「短」

なんです。

「短」については次回お話ししますね。

どうして「長」「短」という
文字を使うのかについても

次回お話しします。

上記の話だけで言ったら

「楽」とか「悲」の文字を
使った方が良さそうですもんね。

今回はちょっとややこしかったですね。

しつこいようですけど
覚える必要は全くないですよ。

それではまた次回。

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Posted by t.k