初心者におくる楽譜の読み書き!第8回 実践してみよう その3

趣味, 作曲

初心者におくる楽譜の読み書き!第8回 実践してみよう その3

こんにちは!

前回・前々回と、実際に音符を読んできました。

今回はより楽譜っぽいものを見ていきますよ。

張り切っていきましょう!

実践 簡単な楽譜を読んでみよう 続き

実践 簡単な楽譜を読んでみよう 続き

音の長さ

前回、こんなのを見てみましたね。

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まずは音符の高さ、すなわち読み方を振りまして

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音符の長さ通りに演奏したものがこちらです。

はい。

ソーファミソーと聞こえますね。

音の高さに加えて、音の長さという要素が出てきました。

これがすなわちリズムですね。

音の高さと長さ、これらが揃って初めて音楽らしくなります。

音の長さ 問1

さ、もうちゃっちゃかやっていきましょう。

最初の問題はこちらです。

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どうでしょう。

やりかたは一緒です。

まず音符の読み方=高さを振ります。

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1小節目、ミ・ソ・ソは4分音符なのですべて1拍。

そのあとに4分休符がありますので1拍休みます。

音にするとこうですね。
(曲に入る前に、カンカンカンカンと4回カウントが入ります。
以下、全て同様にカウントがあります)

ミーソーソー(ウン)って感じですね。

小学校のカスタネットの授業なんかで
休符は「ウン」っていって休みましたよね。

懐かしい。

2小節目も同様ですね。

ミーレードー(ウン)です。

1小節目・2小節目を続けてみましょう。

ミーソーソー(ウン) ミーレードー(ウン) となりまして
休符の役割がよりわかりやすくなりました。

どっかで聞いた覚えが・・・??

3小節目は4分音符4つですね。

レーミーソーミーです。

最後、4小節目は2分音符に点のついた付点2分音符です。
(付点を含めた音符の長さの詳細は初心者におくる楽譜の読み書き!第1回 音符の長さをご参照ください)

付点2分音符は

2拍 + 1拍(=2拍の半分)

ということで3拍です。

レーーー(ウン)、となりますね。

3小節目と4小節目を続けてみましょう。

じゃあ、全部通して、楽譜を見ながらお聞きください。

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はい、いかがでしょう。

楽譜と音が出揃いましたが、なんかイラッとしますよね。

音の長さ 問2

イラッとしたまま第2問です。

さっきの問1がなんでイラッとしたかというと
本来はこういう音を聞きたかったからなんですよね。

誰もがご存知、「遠き山に日は落ちて」です。

作曲したのはドボルザーク大先生ですね。

問1で聞いた音よりもはるかに音楽的です。

「歌!!」って感じがしますよね。

この音に従って、問1の楽譜を書き換えてみましょう。

まず1小節目。

問1のときはこう。

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対して今回はこう。

ミーソソーと聞こえますね。

最初のミが長くなり、次のソが短く入ります。

2回目のソは変わりません。

カウントを1、2、3、4ととっていくと
短いソが2と3の間に入っていることがわかります。

図にするとこんな感じ。

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「/」を4分音符の長さだと思ってください。

カウントの2.5くらいのところにソが入ってきます。

つまり、長さでいうと

ミ・・・1.5拍
ソ・・・0.5拍
ソ・・・1拍
休符・・・1拍

となります。

1.5拍を表すためには・・・??

はい。付点を使うんですね。

付点4分音符を使います。

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また、0.5拍は

8分音符

を使うんでしたね。

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楽譜を書き換えてみました。

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いいですね!

2小節目。

問1のときはこう。

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対して今回はこう。

これも1小節目と同じ感じですよね。

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というふうに、レが1.5拍目あたりに聞こえます。

楽譜を書き換えましょう。

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じゃあ、1小節目と2小節目を続けて聞いてみましょうか。

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ん?

さっき問2の冒頭で聞いたのとちょっと違う気が・・。

問2の冒頭で聞いたのはこう。

対して今はこう。

音のなめらかさが違いますよね。

ぶつ切りに聞こえる正体は休符です。

今は4分休符が各小節の4拍目に入っているので
休まなくちゃいけないんですよね。

休符じゃなくて、3拍目の音を伸ばす設定にしてやりましょう。

1小節目3拍目のソ、2小節目3拍目のドはそれぞれ4分音符です。

これに、今は休符になっている長さを追加してやりましょう。

4分音符 + 4分休符ということで2拍分になります。

2分音符ですね。

こうなります。

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よくなりました!

3小節目・4小節目もやることは一緒です。

問1のときはこう。

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対して今回はこう。

カウントの図で見てみましょう。

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レ・・・1.5拍
ミ・・・0.5拍
ソ・・・1.5拍
ミ・・・0.5拍

レ・・・3拍(変更なし)

ということで、楽譜はこうなりました。

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全部続けて、楽譜と一緒に聞いてみましょう。

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はい。

どうでしょう、楽譜と音との相関関係が
なんとなく見えてきたでしょうか。

次回は、記号について実践を交えつつお届けしますよ。

また次回!

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Posted by t.k