初心者におくる作曲方法のコツ!第16回 長いフレーズの曲を作ろう その6

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第16回 長いフレーズの曲を作ろう その6

こんにちは!

なかなか進んでいないようですが
着々と進んでいますよ。

今回は一気にAメロがほぼ終わります。

張り切ってまいりましょう!

長いフレーズを発展させる 続き

長いフレーズを発展させる 続き

前回までの確認

前回までで以下の候補が出揃いました。

ちょっと面倒ですが
全部あげていきます。

前回と一緒なので
無理に聞かなくていいですよ。

Emの場合

「Em-1」

ex168

「Em-2」

ex169

Amの場合

「Am-1」

ex170

「Am-2」

ex171

「Am-3」

ex172

Fの場合

「F-1」

ex173

「F-2」

ex174

「F-3」

ex175

メロディーを決定する

さて、当講座が選択したメロディーは

Am-3 もしくは F-3 です。

あくまで「メロディー」ということですので
コードはちょっと置いておきます。

なので、コード違いでメロディーが一緒の
「Am-3」もしくは「F-3」です。

どういうプロセスで
これにしたのかご説明します。

まず、最初に除外したのはEm-1です。

これは単純に良くないですよね。

「ミラーシ」と最初の3音を作った時点でもうダメでした。

さすがにそこで除外したらかわいそうなんで
一応その続きも作りましたが

やっぱりダメでしたね。

次に除外したのはAm-1F-1です。

なんというか、もっと盛り上がりたいのに
盛り上がりが足りない感じがしませんか?

悪くはないんですけどね。

Am-2、Am-3やF-2、F-3で

もっと盛り上がるメロディーが
出てきてしまっているので

残念ながらご退場願いました。

次に除外したのはAm-2F-2です。

いい感じで盛り上がっているんですけどね。

「ドシード」というのがすごく歌いにくいんです。

特に「ド」から「シ」に上がるのが。

実際に歌ってみるとわかりますが
「ドシード」よりも「ドラード」の方が歌いやすい。

というわけで
ここまでで残っているのが

Em-2・Am-3・F-3です。

どれも甲乙つけがたいんですが

前回も触れた

第11回

初心者におくる作曲方法のコツ!第11回 長いフレーズの曲を作ろう その1

の「ちょっと補足 コード外の音について」で

ハ長調の場合

コードがC・Em・Amの時にメロディーにファ
コードがEm・G・Bdimの時にメロディーに

はよろしくないです。

というルールのようなものが引っかかりました。

そんなに気にならないといえば
気にならないのですが

ちょっと原則からはずれているということで
冒険は避けることとしました。

※どうしてもこれにしたい場合は
ドのところだけAmやCなどのコードに変える手もあります。
今回はAm-3・F-3の方が良いのでそちらにします。

というわけで、メロディーとしては

Am-3もしくはF-3を採用としました。

コードを考える

さて、メロディーが決まったところで
コードが今のままで良いかどうか考えましょう。

Am-3の方はそんなに悪くないですね。

F-3が、Fに続いてまたFが来てしまって
変化感に乏しい気がします。

ところで

第14回

初心者におくる作曲方法のコツ!第14回 長いフレーズの曲を作ろう その4

の「テンションを上げるには?」というところで
テンションを上げるための方法を2つご紹介しました。

すなわち

音を上げる

テンポを上げる

でしたね。

テンポを上げるというのはなにも
実際のテンポを上げることだけを指すのではありません。

音符の刻み方を細くしたり
(2分音符ばかりだったのに
いきなり16分音符が頻出するとテンポが上がったように聞こえます)

コードが変わる頻度を上げたり
ということでも

テンポが上がったように感じます。

密度が濃くなったという
言い方もできるかもしれません。

このやり方をここでも適用してみようと思います。

FとFが続いていて嫌ならば
コードを変える頻度を上げてみてはどうだろう?

コードの変化感も出るし
テンションも上がるし。

きっと良いのではなかろうか?

早速やってみましょう。

ex176

さあ、どうでしょうか。

グッとよくなりましたね!

盛り上がった感じも出て
テンションが上がって聞こえます。

これ、Am-3でもやってみましょう。

ex177

これも良いですね。

5小節目にいきなりは使えなかったEmですが
こんな形で登場させることができました。

Am-3かF-3かで
どちらも良さそうなんですが

ここでは一応、F-3をベースに考えていくことにします。

Amだとちょっと深刻すぎるかなという
ふわっとした理由しかありませんので

もしかしたらAmの方に戻るかもしれません。

テンションを上げるか否か

ここで一旦立ち止まって考えたいことがあります。

はたして

テンションを上げることは良いことなのか?

ということです。

上記のように

コード変化の頻度を上げることによって
テンションが上がったように聞こえます。

でももしかしたら

まだそんなに盛り上げたくない

ということがあるかもしれませんよね。

歌詞がまだ良いところまで来ていないとか
気持ち的にまだ盛り上がってないとか。

そういう時は、ためらわずに
コード変化の頻度を落としましょう。

Am-3でもいいし

平坦さがいやじゃなければ
F-3でも悪くないかもしれません。

その時々で、自分が最も良いと思うものを
見つけていきましょう。

メロディーをさらに発展させる

さて、ここまできたら
もうAメロはほとんどできたも同然です。

この続きを作りましょう。

3小節目・4小節目の音並びを参考にして
つながりの良いように作っていきます。

6小節目の最後が「ラ」ですので
「ラ」に近い位置の音から続けられると良いですね。

3つくらい作ってみました。

「その1」

ex178

「その2」

ex179

「その3」

ex180

どういう経過をたどって
このメロディー・コードにしたかは

あまりにまどろっこしいので割愛しましたが

やったことは基本的には今までと同じです。

つながりの良さそうなメロディーとコードを
行ったり来たりしながら形を整えました。

ただ、5小節目・6小節目でテンションを上げたので
ここではクールダウンすべく

なるべく音が離れたところに飛ばないように
やんわりとしたメロディーになるように心がけました。

初心者におくる作曲方法のコツ!第8回 実際に曲を作ってみよう その1で触れました。
離れた音に進むとパワーを感じるんでしたね!)

さあ、いかがですか?

何度も言いますが
お好みです。

完全に私の好みでいえば

「その3」がいいんじゃないでしょうか。

「その1」「その2」ともに
コードが動きすぎている気がしましたので。

またメロディーそのものも
落ち着いていて良いと思います。

もっと別の良いメロディーが
あるかもしれませんが

今はこれでいくことにしましょう。

Aメロを完成させる

ようやくAメロの形が見えてきましたね。

今できている8小節をもう1回繰り返したくなります。

ex181

とりあえず1~4小節目をくっつけてみました。

そして、ちょっといやらしく
ピアノで伴奏をつけてみました。

伴奏は多少わざとらしいですが
ちゃんとした曲になってきましたね。

さて、なんで5~8小節目はくっつけなかったのか?

それは、この後の

Bメロをどういうものにするか

ということと関係してくるので

そこを次回じっくりお話ししながら
Aメロを完成させようと思います。

今回ははかどりましたね!

また次回お会いしましょう!

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Posted by t.k