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初心者におくる作曲方法のコツ!第14回 長いフレーズの曲を作ろう その4

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第14回 長いフレーズの曲を作ろう その4

こんにちは!

今回も引き続き長めの曲を
作っていきますよ。

前回までで4小節目まで来ましたね。

ここまでくれば
16小節は実は割と目前です。

頑張っていきましょう!

長いフレーズを発展させる

長いフレーズを発展させる

前回までの確認

前回までどうやってきたか
一旦さらいましょう。

魚釣りに行き たくさん釣り上げた

この短い文のイントネーションを元にして
以下のようなものを最初に作りました。

ex132

これをあれやこれやして
現段階ではこうなりました。

ex133

さて。

ここまできましたので

もう言葉からではなく
音楽そのものを発展させていきましょう。

メロディーを発展させる

まずどうしましょうか。

とりあえず繰り返してみましょうか。

ex134

「繰り返しただけ」という感じですね。

面白みも何もない
これではだめです。

どうするか方向を考えましょう。

今できている部分は
大変穏やかなフレーズです。

ここからテンションを落としてしまうと

もう地を這うように
なってしまうことが予想されます。

テンションを保つか上げるかの2択としましょう。

テンションを保った結果が
上記の繰り返しでしたので

テンションをいくぶん
上げる方向にしましょうか。

テンションを上げるには?

どうすればテンションが上がるのでしょうか?

2つ方法があります。

音を上げる

テンポを上げる

後者に関しては

曲の途中でテンポを
上げるとおかしくなるので

音符を細かくすることになります。

まだ序盤も序盤なので

あまりテンポ感が変わるのは
よろしくありませんので

「音を上げる」を選択しましょう。

さて。

音を上げるわけですが
どうやって上げましょうか。

単純に各音を

ハ長調で使える音の中から
1つ・2つ・3つ上げてみました。

コードはまだつけていません。

1つ上です。

ex135

2つ上です。

ex136

3つ上です。

ex137

どうですか?

まあ、ピンときませんよね。

どうやら、ただ音を上げればいい
というものでもなさそうです。

でもこのリズム

どの音を伸ばして、どの音を連打するか
みたいなのは使えそうです。

これは使っていきましょう。

和音で考える

ここでちょっと考えを切り替えましょう。

現在の4小節目
Gで終わっています。

つまりドミナントですね。

トニックは基本的には
トニックに進みます。

ハ長調のトニックは
「C」「Em」「Am」です。

5小節目の和音だけつけたものを
聞いてみましょう。

5小節目から音符の表記が
ちょっと変わっていますが

「こういうリズムでやりますよ、でもどの音かは定義しませんよ」

という書き方です。

Cです。

ex138

Emです。

ex139

Amです。

ex140

どうでしょう
ピンとくるものはありましたか?

まず、Cは曲が終わった

もしくは
最初に戻った感が強いですね。

Emはちょっと面白い。

曲の途中だという感じもあり
新たな局面に入った感じがします。

Amも曲の途中な感じはありますね。

そしてマイナーコードなので暗い感じが強い

同じマイナーコードなのに

不思議とEmよりも
暗く深刻に感じますね。

さて。

ここで新たな可能性をひとつ提示しましょう。

ドミナントからトニックに行かない
という考え方です。

本当に音楽の嫌なところですね。

原則はあっても例外がものすごく多い。

ドミナントからサブドミナントに
行ったっていいんです。

聞いて変じゃなければ。

聞いてみますか。

Dmです。

ex141

Fです。

ex142

どうです?

つながりとして変ではないですよね。

DmはGの直前に1回出てきているので
ちょっと「また来たか」っていう感じがします。

Fは良いですね。

穏やかな草原のような
落ち着きや広がりがあります。

さて。

第7回

初心者におくる作曲方法のコツ!第7回 和音ってどんなもの?その4

で触れましたが

働きが同じ和音同士はつないで良い

という原則もありますので

せっかくですから
ドミナントにつないだものも聞いてみましょう。

結局すべての和音とのつながりを
確認していますね。

Gです。

ex143

Bdimです。

ex144

どうでしょう。

どっちも良くないですね。

こちらは原則が
許しているはずなのに

原則が許していない
サブドミナントの方が良いという矛盾。

Gは同じものを
もう1回やっただけという感じです。

Bdimはつながりは
おかしくないかもしれませんが

音が今回の曲にはヒステリックすぎます。

こう見てくると
つながりとして良さそうなのは

Em Am F

あたりでしょうか。

どれを選ぶかはお好みで。

最もピンときたものを選んでください。

そして、そのコードとメロディーを
行ったり来たりしながら作っていきます。

今回はここまで。

まったくメロディーは進みませんでしたが

次回、ちゃんと
メロディーが進みますのでご安心を。

それではまた!

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Posted by t.k