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初心者におくる作曲方法のコツ!第22回 長いフレーズの曲を作ろう その12

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第22回 長いフレーズの曲を作ろう その12

こんにちは!

前回はちょっとややこしい話をしました。

新たにサスフォーという
コードが出てきましたね。

このサス(sus)とは何でしょう。

正解はsuspendedです。

「引っかかった、ぶら下がった」
という意味の英単語ですね。

通常のコードになりたいのに
半端な状態で持ちこたえている

そんなコードがサスなんです。

前回のちょっとした補足でした。

では今回の話に入りましょう!

サビを考えてみよう

サビを考えてみよう

前回までの確認

前回まででBメロまでは確定しましたね。

ex232

今回からはサビを考えていきます。

サビって何だろう?

でも、そもそも「サビ」って何でしょう?

端的に言えば

その歌の中で最も印象的な部分

ということになります。

最も盛り上がっている部分

とか

最も良い部分

と言っても良いでしょうね。

すなわち、曲の中で

最もテンションの高い部分

ということです。

サビらしさとは?

どうすればテンションが上がるんでしたっけ。

第8回第11回で触れましたが

離れた音に進むとパワーを感じる

と申し上げました。

これはサビを作る上で大きなヒントになります。

これに加えて

テンションを上げる重要な要素があります。

それまでよりも高い音を使うこと

長い音を使うこと、もしくはそれまでより細かい音を使うこと

これらが揃うとサビらしきものになります。

2番目、ちょっと矛盾しているように感じますね。

美空ひばりさんの「川の流れのように」では

サビは「あーあー」と
Aメロよりも長い音で始まります。

THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」では

ゆっくりなAメロに対して
サビに入ると細かい音符になります。

要はテンションが上がれば何でも良いんです。

ただし、音楽用語辞典なんかを見ますと
上記の諸々に加えて

「Aメロとは違うモチーフが使われる」

などと書かれているものがあります。

この講座でやっている

「あるものを改変してメロディーを作っていく」

というやり方だと
モチーフが似てしまう可能性が高いんですよね。

厳密な定義からは
多少外れてしまうかもしれませんが

まあそこは開き直って

違うモチーフだと言い張ることにしましょうか。

実際にサビを考える

さあ、では実際に作っていきましょう。

ここでひとつ大事なポイントがあります。

音が高ければテンションが上がると
申しましたが

ものには限度というものがあります。

高すぎると歌えませんよね。

歌の場合は、1オクターブ半くらいの
音域で作るようにしましょう。

今回の場合は

上はミか、せいぜいファくらいで
抑えたいところです。

そして、サビは
曲の中心でもありますので

コードはCから始めましょう。

試しにAメロを1オクターブ上げてつけてみましょうか。

ex233

おや、意外と悪くないですね。

でもいかんせん音が高すぎます。

そして、またこのフレーズが出てきやがった
という感じもあります。

ではサビの最初の音をちょっと下げましょう。

Cのコードに含まれる
「ソ」を使ってみましょうか。

そして次のソを
同じくCに含まれる「ド」にします。

さらに、音の上下を生かして
続きの部分も変えてみました。

さすがに面倒になってきたので
Bメロから聞いてみましょう。

ex234

さあ、どうでしょう。

ちゃんとサビに聞こえますね。

これで行っても全然構いません。

ただ私はもうちょっと
盛り上がりたいなと考えました。

Bメロ最後の部分

24小節目のところでメロディーが

「ドーシー」

とありますね。

サビはそれまでより
高い音を使いたいところなのに

直前の音と変わらない音を使い過ぎています。

ほんの一瞬
「レ」で飛び越えるだけなんですよね。

というわけで

サビの2番目の音をもっと上にしてみます。

[候補その1]

ex235

[候補その2]

ex236

さあ、どうですか?

これもお好みで良いんですよ。

ただ、続きのことを考えると
この後にさらに盛り上げていきたい。

とすると、もうちょっと
音を上げられる余地を残しておきたい。

というわけで

今回は[候補その1]にします。

[候補その2]は
ちょっと明朗すぎる感じがしますし。

そして、ちょっと1音だけ変えて
変化感を出すことにしました。

以下です。

ex237

いいですね!

しっとりとしたサビになってきました。

さあ、今回はここまでとします。

次回はさらにサビを進めていきますよ。

それではまた!

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Posted by t.k