初心者におくる作曲方法のコツ!第53回 初歩のアレンジ その2
こんにちは!
前回からアレンジについてお話ししています。
メロディーもコード進行も決まった
いざ人に聴かせようというときに
それ相応の体裁を整える
それがアレンジですね。
さあ、参りますよ!
伴奏のパターンのおさらい
さあ、まずは前回のおさらいを軽くしておきましょう。
伴奏のパターンをいくつかお話ししましたね。
代表的なものだけおさらいしておきます。
4分音符で和音を引くパターン
和音を用いたパターンでは
和音の長さによって
いろいろとバリエーションを作ることができましたね。
8分音符のアルペジオを用いたパターン
和音をバラバラに弾くことをアルペジオといいましたね。
日本語で言うと分散和音です。
アルペジオを用いたパターンでも
音符の細かさで
いろいろとバリエーションを出せますね。
アルペジオの一部に和音を使うパターン
これもよく使うパターンで
ギターでも弾きやすい形です。
ここまで前回のおさらいでした。
複数の楽器による伴奏
和音のパターンを組み合わせる
さて、前回は弾き語りとか、あるいはひとつの楽器だけで
伴奏してもらうことを想定しました。
今回からは
ちょっとずつ楽器を増やしてみましょう。
機会が多そうだということで
まずはピアノとアコースティックギターの組み合わせで考えます。
まずはピアノとギターで同じようなことをやってみましょうか。
ギターのところ
ちょっと変わった音符ですね。
ピアノと違ってギターの場合は
和音を音符で指定することは
あまり意味がありません。
左手の押さえ方でコードが決まりますので
コードと弾くリズムさえ指定してしまえば良いのです。
この場合は、4分音符で弾けということですね。
こういう書き方をリズム表記といいます。
以下、リズム表記時の
16分音符、8分音符、4分音符、2分音符、全音符
です。
頭が角ばった
2段にまたがった大きい音符を書きます。
音符の頭を黒く塗らない2分音符と全音符が
斜め線2本みたいになってますが
菱形の横線が五線と重なっちゃっているためで
自分で楽譜を書くときはちゃんと菱形を書きましょうね。
それはさておき
ピアノとギターで同じようなことをやった例はどうでしたか?
こういうのもありといえばありですけど
なんともいえず洗練されてない感じがありますね。
せっかく楽器が増えたんですから
ちがうことをしたいですよね。
ピアノの和音を引く頻度を落としました。
さっきよりかなりいいですよね。
もういっちょ。
ピアノをこまかい音符にして
逆にギターを弾く頻度を落としました。
これもいいですね。
なんだか、しんしんと雪が降っているような情景が浮かびます。
ここまでで見えてきたことはひとつ。
複数の楽器で演奏するなら違うことをやれ
ということですね。
ギター2人組なんかの場合には
似たような弾き方を
あえてする場合もありますけれどもね。
いろいろと試してみて
どういうふうにしたら
自分のイメージに近いか探ってみましょう。
和音とアルペジオを組み合わせる
さて、伴奏のパターンは和音だけではありませんね。
アルペジオも用いてみましょう。
ピアノもギターもアルペジオは得意です。
今回は和音演奏ではないので
ギターもちゃんと音符を書きました。
ただしギターの場合
弾きやすいアルペジオというのがあって
それ以外を音符で書いてもうまく弾けないことがあります。
そういう場合は、アルペジオの形だけ指定して
あとは弾く人に任せちゃう方がいいかもしれませんね。
そういう場合、特に決まった書き方があるわけではないので
こんな感じでかまいません。
上記楽譜にある斜めの棒をスラッシュといいますが
特に音符を指定せずになんかを弾いていますよ
ということを表すときに
このスラッシュを用いることがあります。
今度は逆にピアノにアルペジオをやらせてみます。
はい。
これも流麗な感じでいいですね。
上記2つのギターのアルペジオと
ピアノのアルペジオを組み合わせてみたらどうですかね。
ちょっとくどいですかね。
ギターを間引いてやりましょう。
かなり良くなりました。
というわけで
今回は2つの楽器を使ったアレンジを見てきました。
どうでしたかね。
もうこれでピアノとギターのデュオを作って披露できそうですね。
とにもかくにも
2つの楽器に同じことをさせることは
避けた方がいいですよ。
次回、さらに楽器を増やしていきましょう。
ではまた!
t.k
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