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初心者におくる作曲方法のコツ!第52回 初歩のアレンジ その1

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第52回 初歩のアレンジ その1

こんにちは!

今回からは作曲はちょっと一休みしまして。

アレンジというものについてお話ししていきます。

編曲ともいいますね。

さあ、参りますよ!

アレンジとは何か

アレンジとは何か

そもそもアレンジとは一体なんでしょう?

曲を人に聴かせられる形にする

これがアレンジです。

今までは曲のメロディーがどうの
コード進行がどうのという

曲をどう構築していくかの話でした。

でもいくらいいメロディーと
コード進行の曲ができたって

それを人に聴かせるためには
体裁を整えなければなりません。

それがアレンジなんですね。

弾き語り用の伴奏を考えたり
バンドで演奏できるような楽譜にしたり。

アレンジはあまりに範囲が広すぎるので
ごくごく初歩の部分を説明していきますよ。

弾き語りのためのアレンジ

弾き語りのためのアレンジ

弾き語りというのは
楽器を弾きながら歌うことですね。

そもそも弾き語りをやろうという人は

それなりに腕に覚えのある方もいらっしゃると思いますので
自由にやっていただいて良いのです。

でもせっかくですから
一緒に基礎を確認しましょう。

また、これから始めてみようとか
人に伴奏を弾いてもらって歌いたいとか

そういう方もご一緒に。

まず、弾き語りで使われるのは

ピアノ
アコースティック・ギター

のいずれかがほとんどですね。

理由は簡単です。

和音を出せるからです。

実は、和音を出せる楽器ってそんなに多くないんですよね。

フルートとかバイオリンなんかは
基本的には単音しか出せません。

というわけで

ピアノかギターを使う前提で考えましょう。

伴奏のパターン

伴奏のパターン

弾き語りにはだいたい決まった形の伴奏があります。

それを、曲のコードに当てはめていけば
なんとなくの伴奏はできてしまいます。

「遠き山に日は落ちて」を例に
いろいろと見てみましょう。

まず、和音を淡々と弾くパターンがあります。

コードが変わるたびに1回だけ和音を引くパターン

ex579

ピアノの場合

左手はベース音を弾き
右手でコードを構成する音を補完します。

ギターはジャラーンと弾きますよ。

ギターの場合

コードを押さえる左手が間違っていなければ
ちゃんとベース音が一番低い音として鳴りますので

あんまり難しく考える必要はありません。

4分音符で和音を引くパターン

ex580

この場合、右手だけを4分音符で弾くことが多いですね。

8分音符で和音を引くパターン

ex581

音符をこまかくするのはこのあたりまでですかね。

はい。

どうですか?

ちゃんと伴奏になっていますよね。

どの曲もこれで押し通してもいいんですけどもね。

もうちょっと繊細なこともやりたいですね。

和音をいっぺんにガッとおさえるのではなく
たとえば「C」だったら

ドーミーソーミー

のように

和音を構成する音をばらばらに弾く方法があります。

アルペジオ

といいます。

日本語だと「分散和音」と訳されます。

その一瞬一瞬で出ている音は単音だけれど
継続的に和音を構成する音が出てくることで

実質的に和音のような響きになります。

音が上がっていってもいいし
下がってもいい。

上がって下がってもいいです。

ドーソーミーソーにように
下・上・中・上でもいいです。

ひとつパターンを決めたら
それを継続的に使うようにします。

8分音符のアルペジオを用いたパターン

ex582

いいですよね。

アルペジオの前に8分休符を入れましたが
なくてもいいんですよ。

16分音符のアルペジオを用いたパターン

ex583

ずいぶんと流麗な伴奏になりました。

ここまでこまかい音符になると
ギターではやりづらいですね。

アルペジオの一部に和音を使うパターン

ex584

これもいいですよね。

アルペジオだからといって
全て単音である必要はありません。

これはギターでも弾きやすいパターンのひとつです。

主な伴奏のパターンはだいたいこんなもんですかね。

これらを曲のテンションに応じて
採用したり組み合わせたりしますよ。

Aメロは和音、Bメロはアルペジオなんてのもいいですね。

さて、特にピアノの場合に注意することがひとつあります。

ひさびさに第24回で作った曲を使いましょう。

この部分です。

ex585

こうしてみました。

ex586

2小節目、メロディーがレに対して
伴奏の一番高い音がドです。

和音の一番高い音は一番目立つ音です。

でもって、レとドってすごく近い音ですよね。

鍵盤ではすぐ近くに位置します。
(オクターブ離れていることは無視しましょう)

メロディーに位置が近い音が
伴奏の一番高い音に来てしまうと

ちょっと音が濁って聞こえてしまうんですよね。

また、歌う人は伴奏の音に引きずられて
歌いにくくなってしまいます。

なので、伴奏の一番高い音は
メロディーと近すぎる音は避けたほうが無難です。

メロディーと同じ音が来る分には問題ありません。

こうしたほうがいいです。

ex587

はい。

音が濁った感じがなくなりました。

さあ、今回はここまでです。

和音を使った伴奏と
アルペジオを使った伴奏があるよということを

今回は覚えてください。

これ、あとあと活きてきます。

次回は複数の楽器で伴奏することを考えますよ。

ゆくゆくはバンド形式に発展させていきましょう。

ではまた次回!

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Posted by t.k