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映画「幕が上がる」を観た感想!これぞアイドル映画だ!

2018年1月26日映画, 趣味

映画「幕が上がる」を観た感想!これぞアイドル映画だ!

みなさん、「映画」観てますか?

どうも、映画の記事担当
「前須タロウ」と申します。

思い起こせば、「映画が人生の教科書」
となって、早うん10年。

生前、映画評論家の淀川長治さんに
お会いした際

「本当に映画が好きなら毎日観なさい」

当時、この言葉を真に受けて

「365日、毎日観てやる!」

なんて時代もありました(^_^;)

おかげで今でもすっかり
映画が生活の一部となっております。

「邦画」「洋画」「実写」「アニメ」
ジャンルを問わず

少しでも多くの方々に
素敵な映画を紹介したい。

そんな思いが続く限り
今後も記事を書いていきます。

よろしくお見知りおきをm(__)m

2015年は「洋画当たり年」の印象でした。

昨年末から上映の
「スターウォーズ/フォースの覚醒」

映画を「鑑賞する」のではなく
「観戦する」レベルにまで持っていく

まさに数年一度あるかないかの
お祭り映画でした。

本年度米国アカデミー賞で6冠の
「マッドマックス/怒りのデスロード」

こちらも映画史に残る
至高の作品でしたね。

これからも多くの人に
語り継がれていく事でしょう。

アイドル映画って?

アイドル映画って?

そうした洋画の勢いに押されながら
一本の日本映画が登場しました。

それは、私が「最も健闘した邦画」
と思えた作品でした。

ずばり「幕が上がる」です。

一般的に「幕が上がる」は
アイドル映画と分類できます。

「ももいろクローバーZ(以下ももクロ)」が
主演なのですから

王道のアイドル映画
と言っても過言ではないでしょう。

しかし、この「アイドル映画」って
そもそもどういう映画を指すのでしょうか?

私なりに定義をしてみますと

アイドル映画とは

「同世代から、一部熱狂的に支持されるアイドル歌手が主演の映画」

と考えてみてはいかがでしょう。

最初は期待感ゼロ

最初は期待感ゼロ

去年、とある劇場で予告編を観たのが
この作品との出会いでした。

私自身、ももクロのことは全くと
言っていいほど知りません。

名前なんて1人も出てきませんし・・・

彼女たちが歌っている映像も
テレビか何かでちらっと見たくらいです。

予告編を観た印象では

「ファン向けに作ったPVみたいな映画」

ネガティブな印象しかなく、だから
観に行く気なんて全然ありませんでした。

けれど、人生何か起こるか分かりません。

なぜかその日は、地雷を踏む覚悟。

ツッコミどころ満載で観てやろうと
吸い寄せられるように劇場へ。

ところが、鑑賞後の私はすっかり
この映画に魅せられていました。

アイドル映画を堪能する!

アイドル映画を堪能する!

主要5人のキャラクターには
生き生きとした躍動感でいっぱい。

純粋に演劇と向き合う高校生を瑞々しく
描いた正統派の「アイドル映画」でした。

聞けば、彼女たちはこれまでに
演技経験もほとんどなし

前もって「幕が上がる」の原作者
平田オリザから演技指導を受けたそうです。

この風景はドキュメンタリー映画

「幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦」

で確認できます。

彼女たちが通う学校は静岡県の富士市辺り

やはり学園モノ映画は都心部の学校より
地方の風景のほうが画になります。

彼女たちが所属する演劇部は
けっして強豪校ではありません。

「もっと強くなりたい」

上級生の引退後、決意を新たに
いよいよ、物語は動き出します。

新部長に任命された百田夏菜子扮する
「高橋さおり」

部長という職責に戸惑いながらも
全国大会に向けて踏み出します。

玉井詩織扮する「ユッコ」

演劇部の看板女優で
さおりの良き理解者。

高城れに扮する「がるる」

母子家庭に育ち、父親のいない淋しさを
少しも見せない部内きってのムードメーカー。

佐々木彩夏扮する「加藤明美」

1年後輩で部長のさおりを慕っています。

有安杏果扮する「中西悦子」

演劇強豪校からわけありの転校生。

物語の中心は、もちろんこの5人ですが
他の部員やそれぞれの家族も魅力的。

年に一度の本大会に向けて、
時につまずき苦しみながらも、諦めない

ひたむきな姿を映し出す青春映画。

物語のスパイス的役割として
学校の先生が2人存在します。

「ぐっちー」ことムロツヨシ

この人、演劇部の顧問なんですが
全然役立たずw

新任の先生「吉岡美佐子」に黒木華

この吉岡先生が物語上のキーパーソンで
部員達に大きな影響をもたらします。

そうした周りの協力もありながら
ひたすら前に進む彼女たち。

ここには、物わかりの悪い子や
風紀を乱す生徒も出てきません。

何より、アイドル映画にありがちな
恋愛の要素もバッサリ切り捨て

演劇部員も女子生徒のみ。

一瞬、女子高と勘違いしてしまうほど
男子生徒はオマケの存在。

この割りきりが、この映画最大の
魅力と言っていいかもしれません。

だって昨今のティーン映画を
思い出してみてください。

恋愛と好きな事の狭間で揺れ動く
ステレオタイプのキャラクターが

これでもかと出てきてませんか?

あと、主人公が不治の病で死ぬとか・・・

この映画には、そういう事一切ご無用

最後の最後まで演劇部の成長物語に
集中して鑑賞できます。

また、「演劇部の物語」という設定上
出演者が劇中内でも演技をします。

つまり、芝居の2重構造になっていて
一粒で二度美味しい映画となっています。

まだ観ていない方はぜひ一度味わって
青春ど真ん中を堪能してみては?

配役には、おそらくももクロ本人達の
イメージを想定しているのでしょう。

個人的には百田夏菜子と玉井詩織が
反対でも観てみたいなと思いました。

ご覧になった皆さんは
どう思われるでしょうか。

締めはやっぱりコレっきゃない

締めはやっぱりコレっきゃない

そして、アイドル映画と言えば
もちろんEDは主人公が歌います。

ももクロが歌って踊って
きっちりとエンドロールを迎える。

イメージはきっと

「時をかける少女(83年)」じゃないかなぁ。

まさにアイドル映画王道の締めくくり
最後までしっかりご鑑賞ください。

さあ、幕が上がりますよ(*^o^*)

映画「幕が上がる」が気になっている方は
以下のサイトで詳細を見ることができます。

ももクロのファンでなくても楽しめる
アイドル映画の王道!

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前須タロウ

「映画はやっぱり劇場で」をポリシーに、可能な限りレンタル待ちを回避し続ける男。 好きなジャンルは特撮。仮面ライダーやスーパー戦隊も昭和から今もって見続ける日々。

Posted by 前須タロウ