初心者におくる楽譜の読み書き!第5回 記号-半音上げる・下げる-
こんにちは!
5回目の今回は記号についてお話します。
音楽にはいろんな記号があるのですが
今回はその中でも
臨時記号
と呼ばれるものについてのお話です。
半音上げる
とか
半音下げる
とか、聞いたことありませんか?
今回はそれについてです。
鍵盤について
鍵盤のおさらい
さて、実際の記号をご説明する前に
鍵盤の見方についておさらいしましょう。
半音の考え方がわかりやすくなりますのでね。
ピアノの鍵盤を全部あらわしたのがこちら。
横に長過ぎて、なにがなんだかですよね。
ト音記号で示される
最も一般的なドレミファソラシドがこれですね。
このドレミファソラシドを鍵盤で示したのがこちらです。
この部分を拡大してみますと
こうなりますね。
ここまでは初心者におくる楽譜の読み書き!第3回 五線譜でもご説明しましたが
もうちょっと鍵盤についての理解を深めましょう。
鍵盤を見てみると
白い鍵盤と黒い鍵盤が交互に並んでいるのですが
黒い鍵盤が2つ連続しているところと
3つ連続しているところがあるのがわかりますね。
この2つ連続しているところの寸前の白鍵が
ドになります。
※白い鍵盤 = 白鍵(はっけん)
黒い鍵盤 = 黒鍵(こっけん)ですね。
これは、横に長い鍵盤のどの場所でも一緒です。
つまり
こうなるわけですね。
鍵盤の注意点
さて、鍵盤の下半分を見てみますと
白鍵が連続しているように見えますね。
この画像の赤い矢印の部分ですね。
でも、実は白鍵が連続しているわけではないんです。
こちらが正しい鍵盤の見方です。
白鍵と白鍵の間に黒鍵が入っていたら
白鍵→黒鍵→白鍵
というふうに、隣り合わせになっていると見ます。
黒鍵が間に入っていない箇所は
白鍵→白鍵
と隣り合っています。
図でいうと
・「ミ」と「ファ」
・「シ」と「ド」
の箇所がそうですね。
で、ここからがようやく本題です。
白鍵には
ドレミファソラシド
と名前がついていますけど
黒鍵にはまだ名前がありません。
なんて呼べばいいんでしょう?
臨時記号
半音
もう一度、先程の図を見てみましょう。
この図で隣り合っている鍵盤同士、すなわち
矢印で結ばれている者同士の関係を
半音
といいます。
たとえば、ドとその右斜め上の黒鍵は
半音離れている
と表現します。
ここで仮に、ドの右斜め上の黒鍵を
鍵盤X(けんばんエックス)としましょう。
・鍵盤Xはドの半音上
・鍵盤Xはドを半音上げたもの
あるいは
・ドは鍵盤Xの半音下
・ドは鍵盤Xを半音下げたもの
と言うことができます。
でも、黒鍵を表すのにいちいち
「ドを半音上げた音」「ミを半音下げた音」
などというのは面倒ですよね。
臨時記号
そこでようやく今回のテーマである臨時記号となるわけです。
半音上げるのに使う記号が
♯(シャープ)
半音下げるのに使う記号が
♭(フラット)
となります。
とすると、さっきの鍵盤Xは?
ドを半音上げた音、すなわち
ド♯(ド・シャープ)
と呼びます。
でもこの鍵盤X、見方によっては
レを半音下げた音
にも見えますよね。
レ♭(レ・フラット)
も鍵盤Xを表す呼び名です。
要は、この鍵盤Xに関して2通りの呼び方があるっていうことですね。
さて、当講座は楽譜の読み方・書き方講座なので
楽譜にしてみますよ。
はい、これがソ♯です。
音符の前に臨時記号を書くのですが
頭(符頭・タマ)の真横に臨時記号が来るように書きましょう。
同様にフラットはこう。
シ♭ですね。
臨時記号の有効範囲
臨時記号は、一旦つけたらどこまで有効なのでしょう?
その音符だけ?
それともその曲ずっと?
答えは
その小節の中だけ
です。
※小節については前回(初心者におくる楽譜の読み書き!第4回 拍子)で説明しています。
これは、全ての音符が「ソ♯」を表しています。
では、例えば3つ目の音からソ♯ではなく
通常のソにしたいときはどうすればいいのでしょう。
音をもとに戻しなさいよ、という記号を使います。
♮(ナチュラル)
といいます。
上記の例では、前半2つはソ♯
後半2つは通常のソです。
ひとたびナチュラルでもとに戻したら
その後もずっともとに戻りっぱなしです。
では次の例はどうでしょう?
臨時記号が有効なのは同一小節内だけなので
・1小節目は4つの音符全てがソ♯
・2小節目は4つの音符全てが通常のソ
となります。
さあ、今回はここまでです。
次回はちょっと実践してみましょうか。
ではまた!
t.k
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