スポンサーリンク

初心者におくる作曲方法のコツ!第67回 補足いろいろ その2 五度圏

趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第67回 補足いろいろ その2 五度圏

こんにちは!

前回から小ネタをこまごまと紹介しています。

今回も知っていると便利なことをご紹介しますよ。

では参りましょう!

五度圏

五度圏

今回も新しい言葉です。

ex734

はい。

この画像が表しているものが五度圏です。

と言われても

全然ピンとこないですよね。

ちょっと補足!

この五度圏の図が見づらいようでしたら
(これでも頑張って作ったんですけども・・・)

「五度圏」とか「Circle of Fifth」(後述します)などの言葉で
画像検索してみてください。

きれいで見やすい五度圏の図がいっぱいでてきます。

Wikipediaにも「五度圏」という項目があります。

五度圏の基本的な見方

まず見方をご説明します。

輪っかの外側の方に書いてある大文字のアルファベット

これはMajor=長調の主音を表します。
主音とは音階が始まる音のことですね)

一方、内側に書いてある小文字のアルファベットは

minor=短調の主音です。

一番上の外側に「C」、内側に「a」を例に見てみます。

そのさらに外側に調子記号が書いていない
ト音記号の五線がありますね。

C-Major(ハ長調)・A-minor(イ短調)のときは
五線には調子記号がありませんよ
ということです。

その右隣を見てみましょう。

調子記号として♯がひとつありますね。

G-Major(ト長調)・E-minor(ホ短調)のときは
調子記号に♯がひとつ付きますよ
ということなんです。

以下同様に

D-Major・B-nimorの場合は♯ふたつだし

逆方向に行って

F-Major・D-minorの場合は♭がひとつということになります。

見方を変えましょう。

もういっかい五度圏の図をはっておきますね。

ex734

てっぺんのCから右にひとつ進むとGですね。

5度上がったことになります。

調子記号を見てみると
シャープがひとつ増えていますね。

もうひとつ右に行くと
GからDでまた5度上がっています。

そして同様にシャープがまたひとつ増えています。

つまり

調が5度上がるごとにシャープがひとつ増える

ということになります。

で、これをどんどん繰り返していくわけですが

途中からシャープを使うより
フラットを使ったほうが見やすくなるということで

輪っかの下の方では

シャープを使った書き方とフラットを使った書き方と
どっちでもかまいません。

輪の左側だと
フラットがひとつずつ減っていきますが

フラットがひとつ減る=シャープがひとつ増える

ですので

やっていることは変わりません。

で、この5度上がっていくのを12回繰り返しますと
元の調に戻る
んですね。

五度圏という名称のゆえんです。

英語だともっとわかりやすい。

Circle of Fifthといいます。

直訳すると「5度の輪」ですもんね。

逆方向も見てみましょう。

てっぺんのCから左にひとつ進むとCからFに5度下がります。
(もしくは4度上がったと見ることもできますね)

と同時に、調子記号にフラットがひとつ付きます。

あとは右回りと一緒ですね。

12回5度下がり

その都度調子記号にフラットをひとつずつ増やしていくと
元の調に戻ります。

五度圏で見る近親調

近親調とは間柄が近い調のことです。

転調するときは
近親調に転調するのがやりやすいですね。

この近親調も五度圏で見るととてもわかりやすいのです。

またまた五度圏の画像を見てみましょうね。

ex734

平行調

C-MajorとA-minorの関係は?

調号が一緒の長調と短調ということで

平行調

です。

この五度圏の図を見ると

輪っかの外と内の関係が平行調になりますね。

一目瞭然です。

属調

5度上の調を属調といいます。

五度圏で見ると

すぐ右の調ということになりますね。

C-Majorの属調はG-Majorです。

余談ですが

ハ長調におけるソの音
つまり、音階の5番目の音を属音といいまして

英語だとdominantといいます。

さんざん出てきた
ドミナント進行の「ドミナント」ですね。

よって属調を英語だとdominant-keyといいます。

下属調

もうひとつ。

5度下の調を下属調といいます。

Cの5度下はF

つまり五度圏だとすぐ左隣ということになります。

Fって5度下でもあるけども
4度上でもありますよね。
(オクターブ違いは無視しましょう)

属調をひとつ下げた調ということで下属調です。

同主調

同主調というのもありましたね。

主音が同じ、すなわち同じ音から始まる長調と短調の関係です。

C-MajorとC-minorみたいな関係のことです。

長調を基準に考えるなら
左に45度(3つ)行くと同主短調になります。

フラット3つ分ですね。

たとえば

てっぺんのC(大文字)から左に3つ行ったところの短調は
「c(小文字)」となっていますよね。

一方、短調を基準にすれば
右に3つ進めば同主長調になります。

五度圏の意義

これは、単純に関係性がわかりやすいということにあります。

パッと見て実にわかりやすい図です。

いかに音楽が「5度」というものに支配されているかですよね。

調のシャープ・フラットのありかたも
五度圏の図だとわかりやすいですね。

気に入った五度圏の画像を
いつでも見られるようにしておくといいですよ。

さて、これまでこの講座で扱ってきた

長調・短調のように

調がしっかりしている音楽

調性音楽

といいます。

上記の五度圏で示されているのも調性音楽の関係性です。

でも音楽はそれだけではないんですね。

次回、ちょっと変わった和音などをご紹介します。

ではまた次回!

The following two tabs change content below.

Posted by t.k