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初心者におくる作曲方法のコツ!第9回 実際に曲を作ってみよう その2

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第9回 実際に曲を作ってみよう その2

前回から実際に
曲を作り始めましたが

まだ2小節しかできていません。

さあ、はたして本当に曲になるのか

今週もまいりましょう。

でもその前に今回もまた余談を。

曲って何を使って
作ればいいんでしょう?

ピアノやキーボードなどの
鍵盤楽器を使う場合だと

大体の場合は

左手で伴奏
右手でメロディーを

ああでもないこうでもないと
弾きつつ考えます。

ギターの場合は

ギターで伴奏を弾きながら
実際に歌ってみたり

ハーモニカを吹きながら考えますね。

バイオリンやフルートの場合は
作曲には向かないんですね。

これらの楽器は「単音楽器」といいまして
基本的には和音を出せません。

伴奏とメロディーを
同時進行できないんです。

頭の中で和音を想像できる手練れの方だけが
これらの楽器で作曲できます。

さらに加えて現代では

コンピューターミュージックという
手法が出てきました。

楽器が弾けなくても

パソコンで楽譜を書いたり
グラフのようなデータを入力すると

パソコンが音を再生してくれるわけです。

曲を作る環境は今や
かつてないほど充実してまして

曲を作ることのハードルは
どんどん低くなっています。

メロディーを作ってみよう 前回の続き

メロディーを作ってみよう 前回の続き

メロディーを発展させよう

前回できたのはここまででした。

ex086

ドレミ ドレミ レミファ ソー

文字にするとちょっと間抜けですが

とにもかくにも
曲らしきものの断片ができました。

ちいさなカケラのフレーズを

繰り返したり
少しずつ変えたりしながら

このちょっと大きな
2小節のフレーズとなったのでした。

さあ、この後どうしましょうか。

もう1回くりかえしてみます?

ex087

ああこりゃだめだ。

曲が行きたい方向はこうではないですね。

ここでメロディーラインを
ビジュアルとして

じっくり見てみましょう。

ex088

これって
全体的には登ってますよね。

右に行くにつれて
音符の位置が上がっている。

そうか!

この登っていく流れを無視して
また1番低いところから

ドレミ~と始めちゃったから
違和感なのかも!

ということで
さらに登る流れでやってみましょうか。

2小節目の時は

ドレミよりも1つ上の
レミファ
を採用しました。

現時点での最後の音は「ソ」です。

楽譜のビジュアル的に
登っていこうということなので

ファソラ
ソラシ
ラシド

あたりが候補になりますね。

まだまだ、かたくなに

8分音符・8分音符・8分音符・8分休符

1つずつ音が上がる

の設定でやっています。

全部の例の楽譜と音を作りました。

聴いてみましょう。

ex089

ex090

ex091

ソラシはちょっと違う気がしますね。

この「気がする」という曖昧な感覚・・・

本当に音楽というのは
理屈だけじゃないですね。

上に向かっていて

コードもトニックからドミナントで
間違ってないのに

曲としてはなんでだか
ソラシではしっくりこない。

じゃあ?

ファソラでもいいんですけどね。

ここまで淡々としていた分
ちょっとテンションをあげましょう。

最も高い位置に到達する

ラシド

を採用することにします。

変える勇気

この後はどうしましょうか。

8分音符・8分音符・8分音符・8分休符

1つずつ音が上がる

に従ってみます。

ex092

ラシド ドレミ ミファソとしました。

でもこれ

いったいいつまで
遵守しなきゃいけないのか。

もうおなかいっぱいですよね。

大体、どんどん上がっていったら
音が高すぎて歌えません。

「ラシド」でいったん
1オクターブ上の「ド」という

わりとキリのいい音まできましたんでね。

8分音符・8分音符・8分音符・8分休符

だけ遵守して
こんどは下がってみましょう。

でも、どうやって下がる?

ラシド シラソ

で見てみましょう。

ex093

悪くないですね。

でもせっかくなんで

ここでも新しいことを
1つやってみましょう。

これまで隣の音にしか
進んできませんでした。

ラシドの「ド」で
最高潮に達したということを強調するために

あえてちょっと離れた音から
下がることにします。

ex094

「ラシド シラソ」よりも

ちょっとドラマ性が
上がってる気がしませんか?

もちろんこれは好みの問題なので

流麗なメロディーの方がお好きでしたら
全然「ラシド シラソ」でも構わないです。

4小節まで完成させてみよう

「下がる」ということを
勇気を出して選択しましたので

もう1回くらいは
それを使ってみましょう。

ex095

いい感じですね。

別に「ファミレ」じゃなくて
「ミレド」でもいいんですよ。

聴いてみましょう。

ex096

ね。

しつこいようですが
お好みです。

さて、次の音。

前半部分の

ドレミ ドレミ レミファ ソー

に従いますと

なにか一つの音で伸ばす
ということになります。

さあどの音を選ぼうか。

ハ長調なんで
一番大事な「ド」を使ってみますか。

ex097

ありゃ。

終わっちゃった。

さすがにまだ終わるには早いですよね。

メロディーのドが伸びてて
トニックのコードっていうのは

終わった感ハンパないです。

ここはまだ曲を続けたい。

あの寸止め感満載の

ドミナントのコードで
期待をもたせましょう。

まだまだ曲は道半ばですよ
という意思表示です。

メロディーは

ドミナントのコード「G」の
「ソシレ」の中から

最もメロディーの流れが自然な

をチョイスしました。

ex098

いいですね!

自然だしまだ曲も続きそうだし。

もう、いかにもCに戻りたい!
っていう音ですね。

サブドミナント・ドミナントと来て
ものすごくトニックに行きたい音です。

ここまでで4小節です。

小節数の話

これも後付けの理論なんですけども

音楽は大体の場合

2小節

4小節

8小節

16小節

を単位にして区切りをつけます。

今作っている曲でいうと

2小節ごとに小さなまとまり

4小節でもうちょっと大きなまとまり

となっています。

なんでそうなっているのはわかりませんけど。

これも決まりとして覚えましょうね。

2小節じゃうまくまとまらなかった場合は
4小節でまとめればいいんです。

4小節でもまとまらない

スケールの大きな
バラードのメロディーだったら

8小節でまとめればいい。

なんなら16小節でもいい。

でも、5小節とか6小節とかは
やらない方がいいんですね。

自然な曲になりません。

というわけで今回はここまで。

次回いきなりこの曲が完結します。

お楽しみに!

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Posted by t.k