初心者におくる作曲方法のコツ!第24回 長いフレーズの曲を作ろう その14
こんにちは!
曲作りもいよいよ佳境です。
14回続いてきた
長いフレーズの曲作りも
今回で完成しますよ!
では参りましょう。
サビを完成させる
前回までの確認
前回までにできた部分を聞いてみましょう。
Bメロから聞いてみましょうね。
良い曲になってきました。
サビも良い感じで
盛り上がっていますね。
どんどん進めていきましょう。
続きを作る
さあ、続きです。
どうしましょうかね。
違うものを持ってきても良いのですが
ここは繰り返しておきましょうか。
前回お話ししたように
サビっぽさを出すのに
繰り返しはとても有効です。
どうですか?
悪くないですね。
でもちょっとのっぺり聞こえるので
ひと工夫加えましょう。
こんな風にしてみました。
29小節目、3拍目のコードを
Emにしました。
これだけで
ちょっと感じが変わりましたよね。
音符の数でも、コードを変える頻度でも
なんにつけ
「頻度が上がる」というのは
テンションも上がります。
コードを頻繁に変えることで
1回目よりもいくぶん
盛り上がっている感じになりました。
さて、メロディーも
全く同じである必要はありません。
多少いじってみて
そっちの方が良ければ
そっちにしてしまってもいいんですよ。
例えばこんなのはどうでしょう。
メロディーをちょっとだけ変えてみました。
でもこれだったら
さっきの全く一緒の方がいいかな。
メロディーが変わったことで
散漫になってしまいました。
もしかしたら
ちょっとだけ変えることで
もっと良いものになるかもしれません。
あんまり変わらないかもしれません。
いろいろ試してみてうまくいかなければ
元に戻してしまうことも悪くはありません。
今回はメロディーは一緒にして
コード変換の頻度を上げるだけに
とどめておきましょう。
曲を終わらせる
さあ、残すところあとわずかです。
曲を終わらせなければなりません。
ここで完全に曲を終わりにするので
コード進行は
サブドミナント → ドミナント → トニック
としましょうか。
最も「終わった感」の強い進行ですね。
暫定的にこうします。
このコード進行に合わせて
メロディーを作るわけですが
どうしましょうかね。
お忘れかと思いますが
第8回
初心者におくる作曲方法のコツ!第8回 実際に曲を作ってみよう その1で
似たことを続けてやるのは3回まで
というルールのようなものを作りましたので
ちょっと違ったフレーズにしましょう。
最後の音はハ長調なので
「ド」がいいですね。
今回の曲は「穏やかなバラード」ということで
やってきたので
高いド
に盛り上げて終わるのではなく
低いド
に穏やかに終わらせてあげるのがよさそうです。
今、メロディーの最後の音が
「ラ」になっているので
ラから音を落として行って
ドに導いてみましょう。
まあ、終わりましたけれどもね・・・
という感じですね。
これではあんまりです。
最後なんで
もっと余韻が欲しいですよね。
なので、ゆっくりにしてみましょう。
さっきよりはマシになりました。
ゆっくりにした結果
1小節はみだしてしまいましたが
これは曲の最後の場合は問題ありません。
テンポの感じはこれでよしとしまして
メロディーをもっと魅力的にしたいですね。
「ラ」からじゃなくて
「ファ」からにしてみますか。
さっきよりも落ち着いて聞こえますね。
さて、ここでちょっと視点を変えてみます。
ここまでのサビで
フレーズは小節の頭から始まっていますよね。
上記の○で囲った部分ですね。
同じ形式で各フレーズを作ったわけですが
最後だけこれを変えましょう。
つまり
小節の頭からではなくて
前の小節の終わりから始めましょう
ということです。
今まで次の小節の頭まで待たないと
フレーズが出てこなかったのが
そこまで待たずに何かが始まることによって
お、違うものが来た!
終わりに向かっているな!
と、聞く人の注意を喚起できるのです。
こんなのはどうですか?
ぐっと「終わり感」が増した気がしませんか?
さあ、もうちょっとです。
31小節目、Dmの小節が
「ファーミーレードー」と
ちょっと淡々としすぎているので
工夫してみましょうか。
1拍目の「ファ」を伸ばして
はみ出た「ド」は消しました。
いよいよ終わり感が出てきましたね。
これで終わっても良いです。
ここから先は好みの問題です。
このようにしました。
いかがですか?
より穏やかに終われた気がしませんか?
完成!
というわけで
この曲が完成しました!
聞いてみましょう。
なかなか良い曲になったと思いませんか?
これを2回繰り返せば
1番2番になりますね。
思えば「魚釣りに行き」から始まったこの曲作り。
美しいバラードができました。
この曲はこれで完成としますが
この曲を作る過程で
いろいろと大事なことも
お話ししてきました。
次回、そのあたりも含めて
この曲を全体的に総括します。
そしてその後は
後回しにしてきた
「短調」についてお話ししていきますよ。
それではまた次回!
t.k
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