初心者におくる作曲方法のコツ!第5回 和音ってどんなもの?その2
さあ、第5回となりました。
前回は
使っても良い和音
についてお話ししました。
今回は
和音の種類
についてお話ししていきます!
和音は作曲する上で
とても重要なものなので
しっかりと説明していきますね。
それでは見ていきましょう。
和音の種類ってどんなものがあるの?
和音をすべて見てみよう!
前回ご紹介した
ハ長調で使っても良い和音というのは
以下でした。
この7つの和音を例によって
半音を単位にして分析してみましょう。
和音の種類
さて、上記の画像を見て
気づくことがありますね。
音と音の間隔が
半音x4 - 半音x3
半音x3 - 半音x4
半音x3 - 半音x3
の、3パターンあるということです。
音を聴いてみると
このパターンによって
印象が違うことがわかります。
半音x4 - 半音x3
だと、明るい印象ですね。
半音x3 - 半音x4
だと、暗い印象です。
半音x3 - 半音x3
うーん、これはなんとも言い難い
不安な感じの印象を受けます。
この分類に
昔の誰かが名前を付けてくれました。
半音x4 - 半音x3 の明るい和音を
メジャー・コード(Major chord)
半音x3 - 半音x4 の暗い和音を
マイナー・コード(minor chord)
といいます。
Major と minor
大文字と小文字なのは
意味があります。
後ほど。
日本語ではそれぞれ
「長和音」「短和音」なんていいますが
「調」の時お話しした
「長調」「短調」と紛らわしいので
和音では英語名を使用することにします。
半音x3 - 半音x3 は
あまり使わないですけど名前はあります。
「ディミニッシュト・コード」(diminished chord)
といいます。
英語の「diminished」は「小さくなった」
という意味ですね。
音と音の間隔が「更に小さくなった」
ということです。
和音の名前
それにしても
毎回「ドミソの和音」とか
「レファラの和音」なんていうのは
面倒ですよね。
名前を付けましょう。
以前「ドレミファソラシド」は
日本語だと
「は に ほ へ と い ろ は」
英語だと
「C D E F G A B C」
だとお話ししました。
この英語の方を使います。
和音の一番下の音を代表として表記します。
「ドミソ」だったら
一番下の「ド」が最も大事な音なので
C
と表記します。
正式な読み方は
「シーメジャーコード」なんですが
一般的には
「シーメジャー」とか
単に「シー」と読むことがほとんどです。
「ドミソ」って言う替わりに
「シー」とだけ言えば良いんですから
これはいろいろ捗りますね!
丁寧な人は「メジャーコードですよ」と
わざわざ表記することもあります。
その場合は「CM」「CMaj」「Cmaj」
などとと書きます。
(「M」「Maj」「maj」の部分は少し小さく書きます)
「Maj」とはMajorの略ですね。
「M」だけ付ける場合は必ず大文字です。
一方で、マイナーコードの場合は
ちゃんと「マイナーですよ」と
表記しなければなりません。
「レファラ」の和音は
Dm
と書きます。
読み方は「ディーマイナー」。
この「m」は必ず小文字です。
マイナーコードは
人によって「Dmin」「D-」などとも書きますが
「Dm」と書くのが最も一般的です。
あまり使いませんが
言及しないのもおかしいので
一応言及しますと
「シレファ」のディミニッシュトコード。
これは
Bdim
もしくは
B°(右上に小さな丸)
と書きます。
読み方は「ビーディミニッシュ」。
「diminished」の最後の過去分詞部分
「ed」は読まないことが多いです。
和音総覧!
それでは
ハ長調の曲の使って良い和音に
全部名前を付けてみましょう。
こうなります。
この和音の名前を
コード名
といいます。
コードっていうのは
英語で「和音」のことなんですけども
単にそれだけでもないんです。
前回お聴かせした以下の和音。
これは和音ではありますが
コード名はないんです。
コードといった場合には
和音の中でも特に
なんらかの働きをしている和音
を指すことが多いのです。
明るいとか暗いとか
始まったとか終わったとかですね。
次回、この和音の働きについて
お話ししようと思います。
それでは!
t.k
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