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初心者におくる作曲方法のコツ!第18回 長いフレーズの曲を作ろう その8

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第18回 長いフレーズの曲を作ろう その8

こんにちは!

前回はBメロとはなんなのかを
お話ししました。

今回はもう少し具体的に
Bメロを考えてみましょう。

まず最初にAメロを終わらせますよ!

Aメロを終わらせる

Aメロを終わらせる

前回までの確認

これまでにできているのは以下です。

ex185

8小節のAメロを作りまして
2回目を繰り返す途中で止まっています。

Bメロに何がくるかによって

Aメロの終わらせ方に
違いが出てくる可能性があるからでした。

Aメロを終わらせる

前回で

Bメロはつなぎの部分とする

というふうに決めましたので

Aメロ内でものすごく
盛り上げる必要はありません。

Bメロをサビにするんだったら

ガンガン盛り上げていかないと
いけないんですけどね。

というわけで
Aメロは淡々と終わらせます。

まず、完全に繰り返してみましょう。

[例1]

ex186

別に悪くないですね。

ちょっとだけ変えてみましょうか。

[例2]

ex187

変えた音符の下に丸をつけておきました。

良いんじゃないでしょうか。

AメロをBメロに続く感じじゃなくて
一旦落ち着けてしまうというのもアリです。

[例3]

ex188

最後のコードをCにもっていきまして
軽く終わらせた感じにしました。

どれが良いかピンとくるものはありましたか?

ここでは最後の[例3]を採用することにします。
(もしかしたら後から[例2]にするかもしれませんが・・・!!)

さあ、Bメロにかかりましょう!

Bメロを作る

Bメロを作る

どのコードから始めるか

つなぎとして働くBメロは
起承転結でいうところの

です。

なんか違った展開が来たな
ということを

アピールしなければいけません。

したがって

ハ長調の場合だと

最もオーソドックスなCから始めることは
避けなければいけません。

ここでもう法則を申し上げましょう。

Bメロはドミナントかサブドミナントから始めると良い

でも

BメロはC以外のトニックで始めても良い

実にふわっとした法則なのですが

要は、Bメロは
ドミナントやサブドミナントで始めると

「お、Bメロが来たな」

という感じが強いのです。

でも、C以外のトニックで始めても
そこそこ「Bメロ感」はあるのです。

「Bメロ感」が最も強いのは
ドミナントとサブドミナント。

そこそこ「Bメロ感」があるのが
C以外のトニック。

結局のところ

ハ長調の場合は

BメロはC以外から始めろ!

ということですね。

ただ、上記の[例1][例2]の場合だと

最後のコードがGですので

同じGから始めるのは
あまり良くない
ですね。

同じコードだと
変わった感じがしませんからね。

[例3]の場合だと
Gから始めても良さそうです。

いろいろ試してみましょう。

以下に、Bメロをどのコードから始めるかの
全てのパターンを用意しました。

感覚的にピッタリくるコードから
Bメロを始めましょう。

全部聞くのもかったるいと思いますので
30秒あたりから聞くだけでいいですよ!

[BメロをCから始める]
トニック
※ダメなんですが参考までに。

[BメロをDmから始める]
サブドミナント

[BメロをEmから始める]
トニック

[BメロをFから始める]
サブドミナント

[BメロをGから始める]
ドミナント

[BメロをAmから始める]
トニック

[BメロをBdimから始める]
ドミナント

どうでしたか?

それぞれにおもむきが違いますよね。

Bメロに進んだときに
見える風景がそれぞれで違うように感じます。

今回はBメロをFから始めることにしましょうか。

広がりがあっていい感じに聞こえます。

Bメロの構成

Aメロは8小節を2回繰り返しましたね。

Bメロは

Aメロの半分の長さが基本

です。

なので、4小節のかたまりを
2回繰り返すのを基本
とします。

ただし、その間に

Aメロの落ち着いたテンションから
サビのテンションまで

盛り上げていかなければいけないので

「4小節をまるまる2回繰り返し」
ではなくて

似た形で音を上げていったりして
テンションを上げていく
わけです。

Bメロを作り始める前に

では実際にBメロをどうしましょうか。

新たなメロディーを作れるなら
それに越したことはありません。

ちなみに前回で

Bメロとはなんぞやを説明するために
適当に作ったBメロは以下でした。

ex196

これはAメロとは全然関係ないメロディーですね。

ちゃんと起承転結の「転」になっています。

本来はこれが望ましい。

Aメロとは違うものが来ているから
「転」になるのです。

本当はAメロの時みたいに

適当な言葉の抑揚に合わせて
メロディーを組んで行きたいところですが
(やれる余裕のある方はぜひやってみてください!)

この曲ではAメロを変形して
Bメロにすることにしましょう。

いずれのやり方でも

Bメロでやらなきゃいけないことは
決まっていますからね。

曲を展開させてサビに持っていく

この働きさえしていれば

Bメロはなんでもいいし
どんなふうに作っても構わないのです。

ここまで説明を読んでくれば
自分ひとりでもできるぜ!

という方

ぜひやってみてください!

次回、当講座でも
Bメロを実際に進めていきますよ。

それではまた!

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Posted by t.k