初心者におくる作曲方法のコツ!第10回 実際に曲を作ってみよう その3
こんにちは!
もう第10回となりました。
まだ4小節ではありますが
順調に曲ができてきています。
今回でこの曲が完成します。
どんな曲が出来上がるのか楽しみですね。
さあ参りましょう!
メロディーを作ってみよう 前回の続き
曲を終わらせてみよう
前回までで以下のところまで来ました。
ドレミ ドレミ レミファ ソー
ラシド ソファミ ファミレ レー
上段の2小節で小さなひとつのまとまり
下段の2小節で小さなひとつのまとまり
になっていますね。
そして上段と下段合わせて4小節で
大きなひとつのまとまりになっています。
ここまでは実に順調です。
ここからどうしましょうか?
お知らせしてませんでしたが
この曲、実は
8小節の曲にするつもりで作り始めました。
ですので
あと4小節作ればおしまいなんです。
というわけで
新たに必要な4小節のミッションは
「曲を終わらせる」
です。
試しに、この4小節を
もう1回繰り返しますか。
ドレミ ドレミ レミファ ソー
ラシド ソファミ ファミレ レー
ドレミ ドレミ レミファ ソー
ラシド ソファミ ファミレ レー
どうです?
繰り返しても途中までは違和感ないですね。
ただミッションの
「曲を終わらせる」
が出来ていません。
曲を終わらせるためには
最後の和音がトニックであること
メロディーの最後の音がドであること
が望ましいので、そのようにします。
どうでしょう。
まあ、終わりましたよね。
これはこれで悪いわけではないです。
破綻せずに
ちんまりとまとまりましたよね。
あとは「面白み」の部分です。
やっぱり、ほぼ同じものを
2回繰り返すだけっていうのは
工夫がなさすぎます。
といっても
すごく変える必要はありません。
1音抜くとか加えるとか変えるとか
オクターブ上げてみるとか
いろいろ試してみて
良いものを見つけましょう。
社会人の方は
トライアル&エラー
という言葉を
お聞きになったことがあるかもしれません。
試行錯誤のことですね。
やって失敗して、またやって失敗して
を繰り返して
正解に近づいていくってことですが
音楽もまさにそれ。
いろいろやってみて
最も自分にしっくりくるものを
探してみてください。
繰り返し部分の最初の2小節
すなわち5・6小節目は
まだ「全く同じ感」は少ないですね。
最後の2小節だけを変えることにします。
いくつかバリエーションを作ってみましょう。
さあ、トライアル&エラーです。
【例1】
これは前回ボツにした
メロディーラインです。
音楽の良いところは
こういう敗者復活ができるところですね。
【例2】
今度は【例1】に加えて
最後の1小節を1オクターブ上げました。
ちょっと歌うにはキツイ高さですが
盛り上がり感は出てきましたね。
【例3】
【例2】を歌いやすいように
音を下げてみました。
それに伴ってコードも変えました。
【例4】
ちょっと早い段階から盛り上げるべく
音を早めに上げてみました。
メロディーのつながりが良いように
8分音符・8分音符・8分音符・8分休符
という流れをやめて
ラシド ソーミー ファミレ ドー
と4分音符で作ってみました。
【例5】
【例4】のメロディーを
歌いやすいように下げました。
まあ、こんなところですかね。
どれが良いかはもう完全にお好みです。
今回は【例4】を選ぶことにします。
曲の完成
というわけで
一応曲が完成しました。
以下が今回の完成形となります。
どうですか?
良い曲だと思います?
それともショボイですか?
試しにピアノ用に
簡単なアレンジをしてみました。
アレンジというのは
日本語でいうと「編曲」のことでして
楽器で演奏できる形にすることが
そもそもだったんですけども
コンピューターミュージックが
一般的な現在では
「人前に出せる形にすること」
といったニュアンスですね。
まあ、悪くはないんじゃないですかね。
そこそこ、それなりに聞こえますね。
ピアノの練習曲っぽい感じですね。
はじめはもうちょっと童謡っぽい
かわいいピョンピョンしたアレンジを
考えていたんですが
結果的にこういう流麗な感じの
アレンジにしました。
これもトライアル&エラーの結果です。
編曲に関してはいずれ
ちょろっと触れたいと思います。
短い曲作りのまとめ
さあ。
ここまで短い曲を作ってきました。
どうでしたか?
結局のところ
あっちを試し、こっちを試しの
繰り返しで
その過程で最もしっくりくるものを
探すっていうことなんですね。
いくつかコツがありましたね。
全く同じことの繰り返しは2回が限界
まったく同じじゃなくても似たことは3回まで
フレーズの到達点の音を含む和音がうまく当てはまる
離れた音に進むとパワーを感じる
2小節・4小節・8小節・16小節を単位にフレーズを構成する
などなど。
これらに加えて
和音の働きが間違えていなければ
なんとなく何とかなってきます。
最後にちょっと和音について
補足しておきましょう。
和音を変える頻度
最初の2小節を見てみましょう。
1小節目はコードはCのみで
2小節目は2拍ごとにF-Cと変わっています。
1小節目と2小節目で
コードを変える頻度が違っていますね。
このコードを変える頻度って
どのくらいが適当なんでしょうか?
別にメロディー1音ずつで
変えてもいいんですよ。
変えてもいいんですけども
さすがにちょっとせわしないですよね。
大体、今回の曲と同様に
1小節ごと、あるいは2拍ごとくらいが
ちょうどいいんじゃないかと思います。
ただしこれも絶対ではありません。
大体の指針っていう程度ですね。
いわゆるキメを作るために
最後の1拍だけコードを変えるとか
よくあるやり方です。
今回作った曲でも
最後の小節は
頻繁にコードが変わっています。
ゆったりした賛美歌なんかだと
それこそ本当に
1音ごとにコードが変わる曲もあります。
さて。
めでたく1曲出来上がったところで
今回は終わりといたしましょう。
ここら辺でいちど
第1回から読み返していただくと
調とか和音についての理解が
より深まると思います。
次回からはまた別のことを
やっていきますよ。
それではまた!
t.k
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