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初心者におくる作曲方法のコツ!第6回 和音ってどんなもの?その3

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第6回 和音ってどんなもの?その3

こんにちは!

第6回となりました。

今回はいよいよ

和音の働きについて
お話ししますよ。

和音をどう並べれば
音楽っぽくなるのか。

そこんとこのルールを
お話しして参ります。

張り切っていきましょう!

和音の種類についてちょっと補足

和音の種類についてちょっと補足

でもスミマセン。

その前に。

前回の和音の種類について
ちょっと補足です。

「ドミソ」の和音をCと呼びますよと
お話ししました。

でも

Cは「ドミソ」だけじゃないんです。

こちら全部Cです。

ex050

違う和音ですけど

おんなじ地面に立っているような
類似感がありますね。

持っている働きは
どれも変わらないんです。

CがCであるために必要な条件は以下です。

1.一番低い音がドであること
2.「ドミソ」全ての音を1回以上使うこと

これ

どのコードでも一緒です。

Dmだったら

1.一番低い音がレであること
2.「レファラ」全ての音を1回以上使うこと

となりますね。

というわけで

ちょっと響きをリッチにした

ハ長調で使っても良い
コードを聴いてみましょう。

ex051

実に音楽らしくなってきましたね。

一番高い音を
「ドレミファソラシド」にしました。

一番高い音ってのは
メロディーのように聞こえるんですね。

前回聴いていただいたこちらは

ex052

メロディーが

「ソラシドレミファソ」って
聞こえちゃうんですよね。

でもって低い音を入れたことで
安定感が増しましたね。

これでしっくりくる和音になりました。

和音の働き

和音の働き

終わりに向かう和音

さて。

話をわかりやすくするために

ドレミファソラシドの
ハ長調を使って考えてみましょう。

ハ長調の場合
最も重要なコードはCです。

多くの場合

ハ長調の曲は
Cから始まりCで終わります。

たまにC以外の和音から
始まることもありますけど

終わりはもうほとんどC。

これはもう
決まりとして覚えてしまいましょう。

曲でなくても曲の中の短いフレーズでも
落ち着くところは結構な割合でCです。

Cで始まりいろんな和音を探りながら
なんとか再びCに落ち着こうとする。

これがハ長調なんですね。

じゃあC以外の和音はどうなのかと。

簡単な和音の進行を聴いてみましょう。

ex053

ご存じ「気をつけ – 礼 – 直れ」です。

これ、コード名をつけると
「C – G – C」となりますね。

聴いた感じどうですか?

問題なくしっくりきますよね。

ものすごい安定感です。

的に矢が刺さるような
勢いのある終わり方です。

じゃあこんなのはどうでしょう。

ex054

「C – F – C」です。

これも悪くない。

でも「C – G – C」に比べると
ちょっと力強さに欠けますね。

バキッとした終わり感がない。

いうなれば
広い野原でふわっと地面に座るような

開放感と穏やかさのある終わり方。

じゃあこれは?

ex055

「C – Am – C」です。

あんまり終わった気がしませんよね。

むしろ、まだ曲が続いていきそうです。

ここでわかることは

終われる和音の進行と
そうでない進行があるってことです。

ハ長調の場合だと

終わりに向かっていく力が
最も強いのはGです。

先ほどの「C – G – C」でわかりますね。

「C – G」と進んできて
ここで止まったら

ものすごい消化不良感があります。

Cに行きたくてしょうがない感じ。

聴いてみましょうか。

ex056

実に気持ち悪いですね。

言い方を変えると

ハ長調の中でGが出てきたら
ものすごくCに行きたくなるんです。

Cに行きたくなる力が
Gの次に強いのがFDmです。

「C – Dm – C」を聴いてみましょうか。

ex057

これもわりとしっくりきますね。

FDmGの次に
終わりに向かう力が強いんです。

和音を進行させる

ここまでで曲を終わりにできる
和音の進行を見てきました。

でも、さすがにこの

「C – G – C」
「C – F – C」
「C – Dm – C」

の3種類だけでは曲にならないし
そもそも短すぎます。

もう少し長い和音の進行を考えましょう。

FとDmはGの次に
終わりに向かう力が強いと書きました。

言い方を変えると
Gほどには終わりに向かう力が強くない。

終わってもいいんだけど
もうちょっと続けたい気もするな

というのがFとDmなのです。

ならば続けてみましょう!

終わりに向かう力がまだ弱いのならば
強くすれば良い!

というわけで

終わりに向かう力が
最も強いGにつなぐ

という進行を試してみましょう。

ex058

ex059

おお!いいじゃないですか!

というわけで
ここにちょっと長い

「C – F – G – C」
「C – Dm – G – C」

という和音の進行ができました。

FとDmは終わりに向かう力の強さは
ほぼ同等です。

ならば

「F – Dm」とか
「Dm – F」といった流れにしても

働きは大きくは
変わらないんじゃないか?

というわけで試してみましょう。

ex060

ex061

これもいいね!!

ちゃんと音楽っぽく聞こえます。

続々と長い和音の進行ができてきました。

ここいらでちょっと
まとめておきましょう。

和音の種類をまとめてみよう!その1

ドミナント

終わりに向かっていく力が
最も強い和音のグループ

ドミナント

と昔の人が名付けました。

英語の「dominant」は

「支配する」とか
「有力な」という意味ですが

まさにハ長調においては

「G – C」というのは
圧倒的に強い進行なんです。

「和音のグループ」といいましたけど
今んとこ出てきたのはGだけですね。

実はドミナントに所属する和音が
もうひとつあるんです。

Bdim

なんです。

聞いてみましょう。

ex062

確かにGの時と似た感じで
ちゃんと終われています。

ただこのディミニッシュコード。

ちょっとクセが強くて
なかなか使いどころがないんですよね。

一応これも
ドミナントのグループに入ってますよ

というくらいの理解をしておきましょう。

ドミナントに所属する和音は

終わりに向かう

という大事な働きを担います。

サブドミナント

ドミナントの次に
終わりに向かう力が強い

FとDmを

サブドミナント

といいます。

サブってのは
「副」とか「次点の」みたいな感じですね。

ドミナントほどじゃないけど
終わりに向かう力を持っていますよ

ってことです。

サブドミナントは
そのまま終わりに向かうこともできるし

ドミナントにつないでも良いです。

その他の和音

ドミナントとか
サブドミナントっていうのは

担っている働きによって和音を
分類したものです。

ここに含まれていない
和音がありますね。

CとかEmとかAmです。

このあたり
次回で詳しくご説明します。

さらに続々と
いろんな和音の進行が出てきますよ。

また、ここまで
ハ長調の場合で説明してきましたが

他の長調でも考え方は一緒です。

ここの詳しい説明も次回。

でもって
そのあとはいよいよ

実際に曲を作る
実践編へと移ってまいります。

それでは、また次回!

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Posted by t.k