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初心者におくる作曲方法のコツ!第35回 テンションってなんだ? その2

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第35回 テンションってなんだ? その2

こんにちは!

前回からテンションについてお話ししています。

9番目の音が終わり
今回は11番目・13番目の音についてです。

さあ、参りましょう!

テンションについて 続き

テンションについて 続き

共通表記についてのおさらい

さて、前回出てきた共通表記について
おさらいしておきましょう。

どの調であっても共通の書き方をお話ししました。

ルート(根音)を示している
アルファベットの代わりに

ローマ数字を使うんでしたね。

こんなふうに
音階の何番目なのかを表しました。

I II III IV V VI VII

これに、マイナーコードだったら「m」をつけたり
セブンスだったら「7」や「maj7」をつけます。

長調の四和音。

Imaj7 IIm7 IIIm7 IVmaj7 V7 VIm7 VIIm7(b5)

短調の四和音。

Im7 IIm7(b5) IIImaj7 IVm7 Vm7 VImaj7 VII7

共通表記についてのおさらいでした。

セブンスにさらに音を足す 続き

さて、テンションの話に戻しましょう。

三和音にセブンスを足した四和音
さらに足す音をテンションといいました。

9・11・13番目の音のいずれかでしたね。

テンションについては
ルールが今までとちょっと変わるんでした。

7thまでは、1・3・5・7番目の音を
必ず1回以上使うのに対して

たとえば11番目の音を使いたい場合

9番目を必ず入れなければいけない
というわけではない

ということです。

前回は9番目の音ナインス(9th)について
お話ししましたので

今回は11番目(11th)からです。

11番目の音

四和音に11番目の音を足してみましょう。

英語で言うとイレブンス(11th)です。

ex387

前回に引き続き
上記画像のコード名は暫定です。

このコードの上に
さらに11番目を足しています。

聞いてみましょう。

ちょっと音が高すぎてよくわかりませんね。

1オクターブ下げてみましょう。

ex388

前回同様、気になる和音がありますね。

第21回でお話しした

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)は避けろ!

のルールを破っているものがあります。

Cmaj7、G7ですね。

共通表記でいうと、Imaj7V7です。

Imaj7とV7で11thは禁止
となります。

というわけで

11番目の音を
足していいものだけ足したのがこちら。

ex389

コード表記は7の代わりに11を書きます。

9th同様、Maj7(11)と書くこともあります。

13番目の音

四和音に13番目の音を足してみましょう。

英語で言うとサーティース(13th)です。

ex390

11th同様、上記画像のコード名は暫定で
この上に13番目を足しています。

聞いてみましょう。

これも、1オクターブ下げてみましょう。

ex391

こちらも気になる和音がありますね。

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)は避けろ!
のルールを破っているのはEm7、Am7です。

共通表記でいうと、IIIm7VIm7です。

IIIm7とVIm7で13thは禁止
となります。

13番目のを音を足していいものだけを
足したのがこちら。

ex392

コード表記は7の代わりに13を書きます。

9thや11th同様
Maj7(13)などと書くこともあります。

使っていいテンションのまとめ

さあ、テンションのあらましを見てきました。

ここでまとめておきましょう。

一般化すると、使っていいテンションは以下のようになります。

Imaj7・・・9th・13th

IIm7・・・9th・11th・13th

IIIm7・・・11th

IVmaj7・・・9th・11th・13th

V7・・・9th・13th

VIm7・・・9th・11th

VIIm7(b5)・・・11th・13th

となります。

要は、ここでも

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)は避けろ!

ということですね。

ここでひとつ注意があります。

テンションは常に四和音の上に
位置していなければならないわけではない

ということです。

こういう和音もCmaj9となります。

ex393

とすると、ハ長調でDm13の場合
こんな位置取りになることもありますよね。

ex394

これはテンションが
四和音より上にある分にはいいですが

四和音の中に入ってくると
ダメな位置取りがあります。

7thより13thが下にくると

nオクターブ+半音x1(nはゼロもしくは正の整数)
を形成してしまうのですね。

テンションを使う場合は
和音の位置関係も要注意です。

さて、ここまでテンションについて見てきましたが

なんとなくテンションを
どう使うのかピンときてない

という方もいらっしゃるのではないかと思います。

次回、テンションをどう使うかについて
お話ししようと思います。

ではまた次回!

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Posted by t.k