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初心者におくる作曲方法のコツ!第15回 長いフレーズの曲を作ろう その5

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第15回 長いフレーズの曲を作ろう その5

こんにちは!

長めのフレーズの曲を
引き続き作っていきますよ。

様々な「作曲講座」のような本を見ても

メロディーの作り方というのは
なかなか解説されていません。

メロディーの作り方というのは
本当に人それぞれだからなんですよね。

こうすれば必ずできる!

みたいなのは
なかなか難しいですが

それでもあえて
頑張って切り込んでいきますよ。

長いフレーズを発展させる 続き

長いフレーズを発展させる 続き

前回までの確認

毎回になりますが
一応前回までをおさらいします。

魚釣りに行き たくさん釣り上げた

この短い文のイントネーションを元にして
以下のようなものを最初に作りました。

ex145

これをあれやこれやして
現状でき上がっているのはここまでです。

ex146

そして、この次に来るコードは
以下の3つに絞られたんでしたね。

「Em」

ex147

「Am」

ex148

「F」

ex149

さあ、もうガンガンやっていきましょう。

コードに合わせてメロディーを作る

まず最初の3音を作る

どのコードにするか
決められるなら決めちゃいましょう。

余計な手間がかかりません。

でも、どれがいいのか
いまひとつピンとこないという方のために

ここでは全部の可能性について考えてみます。

まず、前半4小節よりも
盛り上げる方針でしたので

コード内の音を中心に

前半4小節よりちょっと高めの音を用いて
メロディーを作ってみます。

メロディーのリズムや音の上下は
「さかーなつりにいき」を踏襲しましょう。

まず「さかーな」部分を考えます。

Emの場合

以下の2つくらいが考えられるメロディーですね。

それぞれ暫定的に
「Em-1」「Em-2」としましょう。

「Em-1」

ex150

「Em-2」

ex151

どうですか?

第11回

初心者におくる作曲方法のコツ!第11回 長いフレーズの曲を作ろう その1

の「ちょっと補足 コード外の音について」で

ハ長調の場合

コードがC・Em・Amの時にメロディーにファ
コードがEm・G・Bdimの時にメロディーに

はよろしくないです。

と書きました。

Em-2はコードEmに対して
メロディーで「ド」が出てきています。

ただこの場合
「ド」の長さが非常に短いので

ギリギリ大丈夫といった感じでしょうか。

聞いて変じゃないように感じますし。
(こういった回避すべきものについては、今回の曲が終わったらちゃんと解説します。)

Amの場合

Amの場合は3パターン作れました。

「Am-1」

ex152

「Am-2」

ex153

「Am-3」

ex154

Fの場合

Fの場合も3パターン作れました。

メロディー自体はAmのときと一緒ですね。

コードを構成している音のうち

「ド」と「ラ」が共通なので
一緒になっちゃいました。

「F-1」

ex155

「F-2」

ex156

「F-3」

ex157

どうですか?

めぼしいメロディーは
ありましたでしょうか。

あれば、それを採用しましょう。

くどいようですがお好みですので。

すでにこの時点で

「これは違うな」というのがあれば
それは除外しましょう。

続きの可能性を吟味する

さてこの後です。

まだこの時点で絞りきれない場合
もうちょっとだけ進めてみて

良い曲に育ちそうかどうか

を見極めましょう。

すでにできている4小節に従えば

次に来る音は
前の音よりちょっと下の音です。

「さかーなつりにいき」の「つ」の音ですね。

この動きにそって

それぞれのパターンに
さらに音を続けてみました。

いろいろなメロディーの可能性はありますが

最も流れが良さそうなものを
それぞれに対して作ってみましたよ。

Emの場合

「Em-1」

ex158

「Em-2」

ex159

Amの場合

「Am-1」

ex160

「Am-2」

ex161

「Am-3」

ex162

Fの場合

「F-1」

ex163

「F-2」

ex164

「F-3」

ex165

さあ、どうでしたか?

ずいぶんといろいろな可能性がありましたね。

結果的に、この続きの部分も
メロディーはAmとFで一緒になりました。

ただコード進行については

Fの方はF-Fというふうに
Fが続いてしまっているので

工夫の余地があるかもしれません。

実際に作曲する際

ここまで全パターンを
作ってみることはまずありません

いろいろな可能性を探る様子をご紹介したく
今回はあえて全部作ってみました。

最後の音についてちょっと補足しますね。

Am-1では最後の音が「ファ」なのに対し
Am-2は最後の音が「ラ」になっています。

何を基準にファとラを使い分けたのか。

これは簡単です。

「その方が良い気がするから」です。

試しにAm-1をラにしてみます。

ex166

Am-2をファにしてみます。

ex167

どうですか?

正直、悪いっていうほど悪くはない。

でも現行のAm-1、Am-2の方が
良いような気がする、ということで

「ファ」か「ラ」かを決めました。

ここんところも、好みとか前後関係で
適宜決まっていくんですね。

もしかしたら、この続き次第では

現在はボツにしているものに
差し替えてしまうかもしれません。

さあ、今回はこれまでとします。

次回の記事までに

どのパターンが良いか
じっくり考えてみましょう。

当講座が採用するのはどのパターンか!?

ではまた次回お会いしましょう!

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Posted by t.k