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初心者におくる作曲方法のコツ!第13回 長いフレーズの曲を作ろう その3

2018年1月26日趣味, 作曲

初心者におくる作曲方法のコツ!第13回 長いフレーズの曲を作ろう その3

こんにちは!

ちょっと長いフレーズ作りの3回目です。

前回までで2小節目まで来ましたね。

いったいこのスローペースで
曲なんてできるのかと思われるかもしれませんが

ちゃんと作った分だけ完成に近づきます。

さあ、参りましょう!

ちょっと長いフレーズを作る 続き

ちょっと長いフレーズを作る 続き

前回のおさらい

前回のおさらいです。

魚釣りに行き たくさん釣り上げた

この短い文のイントネーションを元にして
以下のようなものを最初に作りました。

ex127

これを発展させていき
現段階では以下のようになりました。

ex128

この下段の方のメロディーをもうちょっと考えましょう。

良いメロディーを探る

これはこれで悪くないんですけどね。

バラードっぽくないというか
雰囲気がないように思います。

前半の「さかーな」の箇所が
ちょっと派手な動きをしていますね。

ドからソと、割と跳躍しています。

また、「さかーな」とリズム的にも
ちょっと面白くなっています。

なので、この後半部分は逆に
動きを抑制する方向で作ってみたらどうでしょう。

派手な前半に対して
おとなし目の後半という戦略です。

前半部分の一番高い音は「ラ」です。

音が上がれば上がるほど
曲のテンションも上がってしまうので

後半はそれよりも低い音でまとめましょう。

こんなふうにしました。

ex129

どうです?

自分で言うのもなんですが
なかなか良いでしょ。

音の上下はそんなに変えていません。

ただ、音の上がり下がりの幅をせまくしたんです。

結果的に「レ」が5回連続になりました。

そしてメロディーのつながりが良いように
「つりあげた」の「げ」を「ミ」の音にしました。

なんてサラッと書きましたが

このメロディーにたどり着くまでに
結構なトライアル&エラーをしましたよ。

「派手な前半vsおとなしい後半」という戦略も
そこから生まれました。

もともとは、もっと高い音へと
盛り上げる方向で試行錯誤していました。

結果的に前半と後半で
良い対比ができたと思います。

ここまでを振り返る

さて、言葉から
メロディーを作るということを

ここまで実践してきましたが

いかがでしたか?

なんとなく4小節のちょっと長いフレーズができましたね。

全く無の状態から

メロディーだけを思い浮かべるのは
なかなか難しいので

こういうやり方をしてみましたが

人によっては
この前半部分くらいは思いつくよ

という方がいるかもしれませんね。

そういう方にも

コードの選び方とか後半部分の作り方は
参考になったんじゃないかと思います。

ここで一度、第11回から読み返していただくと
いろいろ再発見があるかも
しれませんよ。

初心者におくる作曲方法のコツ!第11回 長いフレーズの曲を作ろう その1

フレーズから長い曲に発展させる

フレーズから長い曲に発展させる

曲のプランを練る

さて。

ここで終わりではありませんね。

これはまだ序盤も序盤

これを曲にしなければなりません。

ところで、この曲、どんな曲になるのでしょう?

今回は言葉を元に
フレーズを作ってしまったので

こういう曲にしたいという
視点がありませんでした。

遅ればせながら
この曲をどういう曲にするのか決めましょう。

まず

バラードにすること

これは決まりです。

バラードというのは
いろんな定義がありますが

「ゆったりした美しい曲」くらいに
とらえてください。

そして長い曲にしましょう。

曲の雰囲気をどうしましょうか。

実はこれ、第12回で触れました。

コードを決める際に

今回はバラードなのでやさしい雰囲気にしたい

と書きました。

なのでやさしい雰囲気の曲にしましょう。

長い曲とは?

簡単に「長い曲」と書きましたけど
長い曲ってなんでしょう?

よく「Aメロ」「Bメロ」「サビ」なんていう
言葉を耳にしますよね。

これは、その部分が曲の中で
どういう役割なのかを示した言葉です。

ただ漫然と音符を紡いでいっても
曲らしい曲にはならないのです。

曲には構成があるんですね。

第10回

初心者におくる作曲方法のコツ!第10回 実際に曲を作ってみよう その3

で完成したこの曲。

ex130

これはひとつの要素からできている曲です。

1・2小節目と3・4小節目で
分断されているようにも見えますが

これはひとつらなりのメロディーです。

そして1~4小節目と5~8小節目は
ほぼ同じことをやっています。

という意味で
ひとつの要素からできています。

いわば「Aメロしかない」曲ですね。

「メロ」っていうのは「メロディー」の略です。

以下の曲はどうですか?

ex131

みなさんご存知「きらきらぼし」ですね。

これ、1~2小節目と3~4小節目で
あきらかに分断があります。

まったく違うものが出てきています。

そしてまた元のメロディーに戻っています。

Aメロ - Bメロ - Aメロ

という構成ですね。

長いポップスなんかの歌だと

Aメロ - Bメロ - Cメロ

だったりして

それぞれ

Aメロ = 導入

Bメロ = つなぎ

Cメロ = サビ

みたいな役割をしていたりします。

サビというのは
曲の最も盛り上がる箇所のことです。

長めの歌だと上記のように

だいたい大きな3つくらいのかたまりに
分けられることが多い
です。

というわけで
そういった曲の構成なんかも考えつつ

次回から長い曲にしていきましょう!

それではまた次回!

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Posted by t.k